鳥と恐竜の境目はどんどんあいまいなって来ていて、もふもふな鳥のようなT-REXの表現も許容範囲になってきたこと、さらに、鳥と哺乳類の境目も授乳能力をめぐって揺らぐかもしれないことを話していたら、こんな反応があったニャ。
側頭窓の数で分類されるので境界が揺らぐことはないと思います。恐竜は双弓類、哺乳類は単弓類です。
単弓類は古くは哺乳類型爬虫類に分類されていたニャ。
単弓類は、爬虫類と見れば哺乳類に、哺乳類と見れば爬虫類に、似ているところが気になってしまう大変悩ましい存在なのニャ。
爬虫類型哺乳類に分類されなおしたのは、研究史上極めて最近の事ニャ。
つまり、単弓類をどうとらえるかで、哺乳類と爬虫類の境目は簡単に移動するのニャ。
そして爬虫類の中での恐竜の位置付けも、大変に悩ましいことになってきているのニャ。
恐竜は、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類などのうち、どの部類に属するのですか?と言う問いかけに対し、答えは混乱したのニャ。
恐竜は単独で分類した方が良いとか、もはや鳥類で良いとか、まだ爬虫類で分類しておくべきだなど、答えがバラバラで、かえって質問者は頭を抱えてしまったのニャ。
魚類に分類と言うのは、流石になかったようニャけどね。
恐竜は、爬虫類と鳥類の境目を引っ掻き回す存在となっているのニャ。
そして今や恐竜は鳥と区別がつかないのではないかとなっているのニャ。
一応、爬虫類と鳥類を繋ぐ中間に位置付けてはいるけどニャ。
鳥と哺乳類の境目は、かつてはカモノハシが揺るがしたが、決め手となった授乳能力が当てにならない可能性があるニャ。
ミルクを作る能力のある素嚢(そのう)は鳥類の特徴の一つだし、鳥類の中には素嚢以外を用いてミルクをだす種もある以上、授乳能力もまた、鳥類の一般的能力に加わるかもしれないわけニャ。
その素嚢は恐竜にもあるので、素嚢をめぐる議論は当然、恐竜も巻き込んでしまうことになってしまうニャ。
鳥と恐竜の境目が揺らぎ、鳥と哺乳類の境目が揺らぎ、爬虫類と哺乳類のどちらに分類して良いか悩ましい単弓類があるわけニャ。
今後、恐竜と鳥と哺乳類の境目をめぐる混乱は、さらに深刻になるであろうと言う展望が、近年の進展なのニャ。
爬虫類は哺乳類との単弓類をめぐる混乱だけでなく、恐竜と鳥類の分類の混乱にも巻き込まれていくことになって行きそうなのニャよ。
面白いことになってきたニャ。
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