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2017年02月05日16:42

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雪の釈迦ヶ岳

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2月4日

今日は立春。
天気予報は晴れ、気温も高くなるらしい。

マイミクのYAMACHANさんが前鬼の宿坊小仲坊に泊まって釈迦ヶ岳に行くと聞いた。
土曜なら私も都合がいい。一緒に行きたいと連絡したら快くオーケーしてくれた。

大峰も先週は大雪だったらしい。
前鬼から釈迦ヶ岳へは途中の太古の辻までしか登られていないようだ。
果たして雪はどのくらいあるのだろうか。山頂まで登れるだろうか。

小仲坊を7時近くから登りだした。
歩き始めから雪がある。

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二つ岩に出る。ここから雪が多くなる。

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少し行くとトレースがなくなった。
登っていくと、どうも本来より高く登りすぎたようだ。
軌道修正すると、下に標識が見えた。

途中からはっきりとしたトレースが出てきた。
だが、そのトレースは本来の尾根道ではなく、その右の沢筋を詰めている。
「尾根より歩きやすそうですよ。このトレースを使わせてもらいましょう。」
というYAMACHANさんの判断で、トレースを追っていく。
けっこう急な登りだ。雪も多いが、ツボ足のトレースだ。

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しばらく登ると、そのトレースは太古の辻よりも大日岳寄りに登っている。
そこでYAMACHANさんはワカンを、私はスノーシューをつけて、太古の辻に向かって登ることにした。
急なところはなかなか登れないが、後少し、なんとか太古の辻までは着きたい!

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やっと太古の辻に着いた。10時だ。

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小仲坊から3時間かかった。無雪期なら2時間で登れるところだ。
「山頂を12時を目処に登りましょう。」
通常なら山頂まで1時間半で登れる。2時間で登れるかな。

稜線は雪が少なかった。
スノーシューを外し、アイゼンを付ける。
YAMACHANさんはワカンのままだ。

雪がほとんどない所もあれば滑りそうな雪のトラバースもある。
アイゼンが邪魔になったり、ありがたくなったりの繰り返しだ。

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深仙の宿に着く。
ここは雪が少ない。

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だが、しばらく登ると雪がべっとり付いていた。
ノートレースの雪原をYAMACHANさんがワカンでステップを切りながら登る。
その後をアイゼンで登る。
急なところはずり落ちる。
何度も蹴り込んでやっと一歩上がる。

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「一息つきましょう。」
ずっと先頭のYAMACHANさんも息が上がっている。
でも、決して「先頭を代わりましょうか。」なんて言えない。
12時近くになっている。
「ここまで来たら引き返すなんて考えられませんね。」

旭林道への分岐に着く。
そちらから登ってきたトレースが数人分付いていた。
この時期、旭林道は表向きは通行止めだし雪や落石が多い。だが、登山口まで上がれれば、前鬼からの道よりはずっと楽に登れる。

トレースがあるので、ここからは私は先頭を歩く。
山頂が近づく。

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「先に行ってくださいね。」
「ツボさんが先でいいですよ。」
「私は今まで雪の釈迦ヶ岳に登ったことありますから、先に登ってください。」

誰もいない山頂に立つ。
YAMACHANさんがお釈迦様を見上げる。
二人で般若心経を唱える。

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良かった。無事に山頂まで登れた。
時計を見ると、12時17分だ。
「いい時間で登れたじゃないですか。」

ふう、何とか足を引っ張らずに登れた。
ほっとする。

真っ青な空が広がっている。
周りの山も360度見渡せる。
「今年の晴れ運を全部使っちゃったかな。」

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時々転んだり、尻セードをして雪まみれになりながら下っていく。

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午後4時に小仲坊に着く。
五鬼助さんがいらしていた。
「彼は泊まって、彼女は泊まらないのね。」
「はい、うちで彼氏が待っていますから。(笑)」

泊まるYAMACHANさんの車を取りに、ゲートまで五鬼助さんが車で送ると言われる。
ついでに私も乗せてもらう。
一人で林道歩きしないですんだ。ありがたい。

天気が良くて、トレースもしっかりついた雪山は装備があれば登れるだろう。だが、トレースがなくハードな雪山はやっぱり体力と気力が必要だ。
今回の累積標高は登り1300mだった。
農閑期でなまった体にはきつかった。

YAMACHANさんだけなら登れたところを私が遅れて登れなかったらどうしようかと思った。
一緒に行こうなんて無謀だったかと後悔した時もあった。
でも、YAMACHANさんは一緒で楽しかったと言ってくれた。ありがたい。
雪山に慣れていない私は、やっぱり雪山に慣れている人と一緒に登って経験を積むことが大切だなと思う。
そのためには体力気力だけは自分でつけないといけない。

今年はSさんとの赤坂山、YAMACHANさんとの釈迦ヶ岳とパートナーに恵まれた雪山歩きができて感謝の気持ちでいっぱいだ。

ありがとうございました。
YAMACHANさん、青空、そしてお釈迦様に感謝!!!

合掌

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