認知症ケアの分野でユマニチュードという技法が注目されているそうです。
https://ninchisho-online.com/archives/836/
「見る」、「話しかける」、「触れる」、「立つ」の4つを柱とした技法で、「あなたのことを私は大切に思っています」というメッセージを発することに重きを置いた手法だそうです。暴言などの周辺症状(BPSD)が消えたという例もあるようです。
なぜそのような効果があるのか、「生涯健康脳」という本は、優しくされることでストレスホルモンが減ることと関係あるのではないかと指摘しています。
僕はユマニチュードの話を聞いた時、ユマニチュードとは全く別物ですが、ケアリングクラウン(臨床道化師)のことも頭に浮かびました。高齢者施設に笑いをもたらすケアリングクラウンも、笑いを媒介にしているものの、本質はその背後にある優しさであったり、あなたは大切だというメッセージであると思うのです。
人の尊厳を大切にするというメッセージは、しばしば言葉を通じてではなく、非言語的コミュニケーションの方がかえって伝わりやすいのかもしれない、そんなことを思いました。
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