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2017年01月20日00:34

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「こころに剣士を」 「ブラック・ファイル 野心の代償」 「疾風スプリンター」

「こころに剣士を」 ’15 (フィンランド・エストニア・独)

監督:クラウス・ハロ 脚本:アナ・ヘイナマー
m:マルト・アヴァンディ

1950年代のエストニアのフェンシングクラブが
レニングラードの全国大会で活躍する話…ではあるのだが、
ここには歴史的にロシア,ロシア革命を経たソ連に蹂躙され続け
その過程で東進するナチスドイツに与する者たちがゲリラ戦を展開し
そのことにより第2次大戦後スターリン体制ソ連から
更なる抑圧と屈辱を受けねばならなかった―という
かの国の近現代史が描かれていて、
ソ連から追われ名を変えて息をひそめて生きる主人公エンデルだけでなく
彼がフェンシングを教える学校の子どもたちも
その親たちがスターリンにより処刑やシベリア送りにされている…という
小国の息苦しい空気が映画を決めている。
全国大会に出場するリスクを知りながら子どもたちのために
レニングラードに赴いたエンデルは収容所送りになるのだが、
彼の信念と矜持が子どもたちに胸を張らせる展開は
感動的である。



「ブラック・ファイル 野心の代償」 ’15 (米)

監督:シンタロウ・シモサワ
m:ジョシュ・デアメル,アンソニー・ホプキンス,アル・パチーノ
  イ・ビョンホン
f :アリス・イヴ,マリン・アッカーマン

この役者たちの名前を見たら 期待してしまうだろ?
ところがこれがいい加減でアラの目立つ脚本で
素材(製薬会社の不正)の面白さがまるで機能しない代物なのだった。
キャラ全員が己の欲望に憑かれた悪者なのはいいのだが
それならそれで
魅力ある悪者に造形しろよ…と思ってしまう。
カッコつけた照明や演出より緻密な脚本を望みたい!



「疾風スプリンター」 ’15 (香・中)

監督:ダンテ・ラム
m:エディ・ポン,ショーン・ドウ,チェ・シウォン
f :ワン・ルオダン

アジア人主演でアジア舞台のプロ・ロードレース?とか思うけど、
ダンテ・ラムの新作なんだから観るよ!もちろん(笑)。
台湾が主たる舞台で台湾各地で催されるレースが
超魅力的な画になっているのだが、
お話はそれはもう少年マンガ!!って感じで
エースをねらう男たちの切磋琢磨から友情、裏切り、恋愛、
怪我、手術、薬物の誘惑、転落、再生…と
まぁ盛るわ盛るわ…(笑)2時間の尺には盛り過ぎの内容だけど
これが面白いのよ!
なので「茄子 アンダルシアの夏」じゃなくて
「弱虫ペダル」と思って観てね。
恋愛関係のエピソードがめちゃくちゃクサいけど
それもお約束だから我慢するし、
怪我しても手術しても薬物に手を出しても回復早っ!
ってご都合主義にも目をつぶる(笑)。
熱血スポ根少年マンガなんだから!
レースシーンの見せ方が抜群に上手い!さすがダンテ・ラム!
主人公チウ・ミン(エディ・ポン)とライバルのティエン(ショーン・ドウ)が
「ワイルド7」の飛葉と八百に見えて仕方なかった…(古っ)(笑)。
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