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2017年01月17日20:05

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汚れつちまつた悲しみに

 いつも楽しみに視ているNHKの「100分de名著」の今月は、“中原中也詩集”。番組で詩人を採りあげるのは初めてだそうだ。解説はあの太田治子(太宰治の娘、作家)。
 うわあ、忘れていた感覚が甦った…。いつかここに書いたことがあるが、高校生のころ、詩にはまり、将来は詩人になりたいと真剣に思っていた(馬鹿ですね〜、多感な頃は誰もそう思うもの・笑)。一番好きだったのは、北原白秋。あの七五調のわかり易さが大好きで、似たようないい加減な詩をたくさん書きためたものだ(恥)。旅行で柳川(福岡県)の白秋の生家(造り酒屋で、資料館になっていた)に行ったこともある。
 次に好きだったのが、中原中也。やっぱり七五調の作品もあって入り易かったのと、同級生の友人が彼の大ファンで影響されたことが大きい。白秋に比べるとちょっと難解で、言葉にひねりが効いていて。とても鮮烈だった!!「ああこれが“詩”だ!」と。短い30年の生涯に、そのときそのときの想いを中也ならではの言葉で書き綴られた諸作は、今でも本当に瑞々しく胸を打つ(スミマセン、言葉が足りません)。
 その友人と「狐の皮衣(かわごろも)」という詩の同人誌もつくった(恥)。狐の皮衣とは中也の「汚れつちまつた悲しみに」に出てくる言葉で、その友人が名付けた。教室で、あの演劇部の部室で、わあわあとやっていた。ああなつかしい。
 アイツは近代文学の研究者になって、どこかの大学教授になっているそうだ。会いたいなあ…。
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