1月10日のアルデバラン食

　10日に日付が変わる頃の深夜の時間帯、おうし座の1等星アルデバランが月に隠される『アルデバラン食』が見られました。

アルデバラン食


2017年1月10日00時01分00秒及び01時08分50秒、1/100秒露光＋1/400秒露光、トミーテックBORG100ED（f1280mm,F12.8,EXTENDER EF×2使用）、キヤノンEOS Kiss X50（ISO800,JPEG）、GPガイドパック赤道儀、東京都足立区にて

　昨年の11月16日にも同様の現象が見られましたが、ほぼ満月で月が非常に眩しく、観察も撮影もやりにくいものでした。今回も月齢11で月の輝きは強かったものの、前回のほぼ満月の状態と比べたら、暗縁側は欠け際から食が起きる月縁までの間隔があって、ずっと見易いと感じました。

　写真のほうは、今回も冬場の悪シーイングに悩まされました。陽炎の向こうの像を見ているような感じで、アルデバランはきれいな点像にならず、常にぐにゃぐにゃと変形していました。それでも、潜入と出現それぞれ10秒以内の画像が得られたので、まずまずの成果が得られたと思います。

　次回の現象は、４月１日の宵に起こります。月齢４程度の欠けた月で高度も十分にあるので、とても見易い条件になります。地上の景色と絡めた撮影などを狙ってみてもよさそうです。