【三浦遠征】宵闇の富士山

　先月28日の三崎口への遠征、現地到着時点では、真っ赤な夕焼けをバックに大きく裾野を広げた富士山の美しいシルエットが見えていました。機材のセッティング中に試しに天体望遠鏡の直焦点で写してみたら、宵闇の中に富士山の姿が写っていたので、せっかくだから仕上げてみました。

直焦点による宵闇の富士山


2016年12月28日17時54分、30秒露光、トミーテックBORG 100ED（f=490mm,F4.9, 自作レデューサー使用）、キヤノンEOS Kiss X6i改造機 (ISO1600,JPEG) 、LPS-D1フィルター使用、GPガイドパック赤道儀、神奈川県三浦市にて

※1800万画素のうち、 1590万画素相当の範囲をトリミング。

　薄明終了間際の撮影で、背後の空はわずかに赤みを帯びていました。そして、富士山は画面からはみ出すほどに大きく写りました。周囲の街明かりのためか、微かに地形が認識できます。画像が荒れるのを承知でコントラストを極端に強くすると、左側に宝永火口の存在がわかり、空には富士山に沈みゆく星の軌跡が浮かび上がってきました。

　三崎口周辺、星の撮影目的だけではなく、早い時間帯のうちに行って、富士山をいろいろな焦点距離で狙ってみるのもよさそうです。