2017.1.7 於:みなとみらいホール(完売)
(前半)
ブラームス
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
(ソリストアンコール)
パガニーニ
「24のカプリース 」より 第24曲
(後半)
ドヴォルジャーク
交響曲第9番ホ短調 op.95(新世界より)
(アンコール)
アンダーソン
ジャズ・ピツィカート(弦楽版)
指揮:飯森 範親
ヴァイオリン:神尾 真由子
ソロチェロ :辻本 玲
コンマス :木野 雅之
新年1回目の定期演奏会は恒例のニューイヤー。
チャイコフスキーコンクール優勝から10年の神尾さんのヴァイオリンで聴くブラームスを楽しみに出掛けて来ました。
神尾さんのブラームスは角が取れたまろやかな演奏でうっとり安心して聴けるものでしたがあの尖った感じがなくちょっと物足りず。ところがアンコールでは一転、以前の鋭い演奏スタイルが復活した超絶技巧で聴衆もろとも魂を打ち抜かれるものでした。あんな演奏をサラッとやるあたりさすがだなあと感心するばかり。
感激の涙を拭き、後半の新世界へ。これは横浜のニューイヤーの定番で他の機会も合わせ何度も聴いている曲なのですが、指揮者により毎年味付けが異なり、曲そのものも郷愁に満ちていて素敵なメロディーが多数、イングリッシュホルン、オーボエ、フルートなどの美しい音の掛け合いや、ヴァイオリンとチェロのソロで進行するハーモニーなど変化に富んでいて全く飽きる事はありません。
今回の飯森さんの演奏はオーソドックスな感じで安心して好きなメロディーに聴き入る事ができました。(普通で安心できる演奏も大事です!)
アンコールはドボルジャーク第二の故郷であるアメリカのジャズにちなんでアンダーゾンの名曲を弦5部だけで演奏。拍手喝采!
恒例のシーズンファイナルパーティでは、演奏、サイン会とお疲れの神尾さんのインタヴュー。事務長後藤さんの巧みな話術でロシア生活やブラームスの弾き難さなどのお話を伺う事ができました。また、飯森さんのインタビューでは山形で続けているモーツアルト定期のお話なども様々なエピソードを交えてお話いただきました。サービスされたビールも美味!
2016年シーズンはこれで終了です。3月からは2017年シーズンが始まりますが、1回目からマーラーでちょっと重めの始まりになります。次シーズンも引き続き時間を確保してみなとみらいに通いたいと思います。
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