2016年12月の読書メーター
読んだ本の数：11冊
読んだページ数：1500ページ
ナイス数：31ナイス
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■銃・病原菌・鉄 下巻
やっと、読み終えた。▼結論。現代において、ユーラシア大陸に起源を持つ民族が世界の富と権力の大部分を支配するに至ったのは、ユーラシア大陸が東西方向に長くて広い大陸で、栽培化や家畜化が可能な野生祖先種の分布に恵まれていたから。▼この結論に至る道筋が、丁寧に分かりやすく記されている。▼小規模血縁集団→部族社会→首長社会→国家という変遷について、日本だとどの時代がどれに当てはまるのかな、と思った。▼書籍名のわりには「銃」についての記述が少ない。むしろ「文字」への言及のほうが多いかも。
読了日：12月14日 著者：ジャレドダイアモンド
http://bookmeter.com/cmt/60965292
■アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者１６ (講談社ラノベ文庫)
いつものように、あっというまにサクサクと読み終わってしまった。▼慎一君争奪レースは、どうやら、ミュセルが頭一つ抜け出したというところか。私はミュセル推しなので、素直に嬉しい。とはいえ、陛下にも犬耳娘にも幸せになってほしいのだけど。▼タイムパラドックスに関する問題は、たぶん、うやむやのうちに終わらせるのだろう。本作はハードSFではなく、あくまでライトノベルファンタジーなのだから、それで良いのだと思う。
読了日：12月15日 著者：
http://bookmeter.com/cmt/60989384
■デービッド・アトキンソン 新・観光立国論―イギリス人アナリストが提言する２１世紀の「所得倍増計画」
人口減少傾向下でのGDP増大はあり得ないという著者の主張には、反対論も多いようだ。▼しかし、それはそれとして、本書では、国際観光を我が国の主要産業にするために必要な視点が鋭く指摘されている。ターゲットは金持ちの長期滞在者。そういう顧客が求めるものは何か。少なくとも「治安」とか「おもてなし」とかを体験するために日本に来る、ということはない。▼そもそも「おもてなし」精神を世界に誇ること自体が「おもてなし」精神に反するということに、なぜ、業界のエライ人は気づかないのだろう。
読了日：12月19日 著者：
http://bookmeter.com/cmt/61066898
■武器としての人口減社会〜国際比較統計でわかる日本の強さ〜 (光文社新書)
書籍名詐欺。それともこの書籍名を「人口減社会であることが武器になる」と解した私が悪いのか。▼本書がいう「武器」とは�．魯ぅ屮螢奪豹融�による人材活用 �▲Α璽泪離潺�ス �Ｆ�き方改革 �ぅぅ離戞璽轡腑麥蓮�いずれも「人口減社会」との因果関係なし。▼�．魯ぅ屮螢奪豹融�の具体的内容を明らかにせずに解雇規制緩和を言われても困る。▼�▲Α璽泪離潺�ス推進だけでGDP増大につながるか疑問。▼�０藥�休業等がキャリアアップ阻害要因と指摘したのは筆者自身だったはず。▼�ぅ哀蹇璽丱觧駛楴腟舛砲茲觜駝鰻从冉鵬�への考察が薄すぎる。
読了日：12月22日 著者：
http://bookmeter.com/cmt/61132040
■地雷処理という仕事 カンボジアの村の復興記 (ちくまプリマー新書)
クラウドファンディングの資金提供に対するリターンとして、著者のサイン入り本をいただいた。▼著者がカンボジアで行った活動が、かいつまんで記載されている。「どうしてカンボジアなのか」という問いに対して「自分でもわからない」という率直な答えが記載されていることに、好感が持てる。▼著者の想いは地雷処理−村落自立−地域復興−平和構築へと変わってきたという。ただ、著者が目指すという「平和構築」がどういう内容の活動なのか、いまひとつ分からなかったのが少し残念。
読了日：12月23日 著者：
http://bookmeter.com/cmt/61146781
■【小説版】 女騎士、経理になる。 (1) 鋳造された自由 (一般書籍)
過去に、素人向けの「会計帳簿の読み方入門」というような本をいくつか読もうとしたことはあるが、どれも挫折した。でも、このお話を読んで、時間をとれるようになったら簿記の勉強をするのも悪くないかな、と思った。▼ちょうど落語会の開演を待つ間に読んでいたので、「とりあえず２０Ｇで引き取る。もしも売れたら儲けの半分を渡す」のくだりで思わず笑ってしまった。まさかここで「井戸の茶碗」とは。女騎士さん、あんた落語にも詳しいのかね。「くずぅーぃ」
読了日：12月25日 著者：
http://bookmeter.com/cmt/61200844
■【小説版】 女騎士、経理になる。 (2) 魂の負債 (一般書籍)
女騎士さんのみならず司祭補さまも落語にお詳しいとは。前巻が「井戸の茶碗」、この巻が「帯久」（「あくび指南」も少々）。人情噺、大岡政談ときて、次はどんな噺が出てくるだろう。▼女騎士さん・ダークエルフさん・司祭補さまがそれぞれ別の場所にてそれぞれの経験を積む。そのためだろうか、この巻では、複式簿記のお話はそれほど多くない。まあ、ダークエルフさんの登場機会が減ったのだから、当然か。▼新大陸に行った勇者御一行様は、今後、どう絡んでくるのか。前巻末尾に記されていた伏線は、どう回収されるのか。次巻に乞うご期待か。
読了日：12月27日 著者：
http://bookmeter.com/cmt/61240858
■守り人シリーズ電子版 8．天と地の守り人 第一部
読了日：12月28日 著者：上橋菜穂子
http://bookmeter.com/b/B01N1QDUEG
■守り人シリーズ電子版 9．天と地の守り人 第二部
読了日：12月29日 著者：上橋菜穂子
http://bookmeter.com/b/B01MSX574F
■守り人シリーズ電子版 10．天と地の守り人 第三部
電子書籍化を待てず、８月、文庫本で読んだ。ただ、文庫本にはさし絵がなく、表紙カバーのイラストもこれまでと別人のものなので、二木さんか佐竹さんの絵とともにもう一度、チャグムとバルサの旅路をたどりたいと思っていた。▼「･･････父上、おさらば！」チャグムのこの台詞がずっと印象に残っていた。あとがきによると作者は、チャグムのこの声によって初めて、物語全体を貫く構造と、チャグムと帝の在り方とが一致したという。だから、この台詞が印象に残った私の読み方は、作者の想いに一致していると思う（というか、そう思いたい）。
読了日：12月29日 著者：
http://bookmeter.com/cmt/61302752
■【番外編】 守り人作品集 炎路を行く者
読了日：12月30日 著者：上橋菜穂子
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