神の左手 ポール・ホフマン を読了。
サンクチュアリと呼ばれる辺境の要塞。
そこには各地から子供が集められ、メシアと呼ばれる監督者達から
虐待とも言える厳しい扱いと過酷な訓練を受けさせられていた。
トマス・ケイルもまたその一人。
あるメシアの残虐行為を目撃し、引き起こしてしまった事件により、彼の運命は回り始めた――
ダークファンタジーという分類でいいのかな。魔法は今のところ出てこないけど。
しかしまぁ、その、あれです。たまらん。
主人公は酷く冷徹で賢いけれども、歳相応に未熟だったり、
憎悪や怒りに流されやすかったりする。
そんな彼と、皮肉屋なクライスト、人のいいヘンリの三人組のバランスもいい。
結構分厚いハードカバーなんですけれども、ぐいぐい引きこんでくれるので
読み終わるのが早かったです。
終わり間際の展開であ、これシリーズものだ、と知る。
ケイルの行く末がすごく気になります。続刊も買わねばなるまい。
好みの話と出会えるのは、とても嬉しいことです。
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