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2016年12月31日18:12

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話数単位で選ぶ 2016年アニメ10選

クリスチャン・ジュッセン(挨拶)
僕もやってみます。
コバヤシさんと被ったところは割愛しました。具体例には
Go! プリンセスプリキュア:第50話『はるかなる夢へ! Go!プリンセスプリキュア!』、響け!ユーフォニアム2 第10話『ひびけ!ユーフォニアム』、プリパラ 第114話『急げ!神アイドルグランプリ!』、影鰐-承- 第5話『衝突』あたり。

では行ってみましょう。

ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜 第7話『周波数は77.4MHz』
毎週、微かな苦味と優しい色合い、そして爽やかな視聴後感を残すハルチカ。隠れ里のラジオ局を題材にしたこのエピソード。ラストシーンは、桃源郷のなくなる少しの寂しさと、それを前向きに捉える明るさと、夜中でもかけ出さずにはいられない夜明けへの期待感が見事に描写されていました。大好きなお話です。

ラクエンロジック 第6話『対立か降伏か』
ラクエンロジックの面白いところは、神や怪物も人格を有し、異邦人として法的な取り扱いの対象になる…つまり、人権が意識されているところだと思います。このエピソードは、ロジカリストとしては落ちこぼれだった縁が、荒ぶる神を相手に、持ち前の優しさで不器用な相互理解を成立させる、いかにもラクエンロジックらしい話でした。「サッカー部のマネージャー」という縁の出自を「巫女」と解釈する神の感覚のズレも面白く、何より縁が自分を庇ったことに、矛を収め縁の鎧になるという真心を返したところが良かったです。いらんお色気アピール(個人の感覚です)などもありますが一番大切な部分を蔑ろにしないアニメだ、と実感させてくれたエピソードでした。

ラブライブサンシャイン!! 第9話『未熟ドリーマー』
アクア完全結成。マリーとカナンの感情を活写するため、これでもかとぶち込まれる作画リソース。2年間の空白への完全決着と、これから走り始める期待に満ちたステージ。そしと時に厳しく時に優しく導いてくれたダイヤに対する最高のアンサー。全てが完璧でした。

ブレイブウィッチーズ:第4話『戦いたければ強くなれ!』
作劇において何かの成功の要因として「根性」を挙げるのは、王道ですが難しさが伴います。手垢のついた精神論は、普遍的であるがゆえにただの題目、綺麗事になりかねません。しかしこのエピソードは、雁渕ひかりの「根性」がどれだけ強靭で信頼に足るかをドラマと描写で見せてくれました。ブレイブウィッチーズという作品がどんな話なのか最大限に示し、僕がぐっとのめり込んで視聴する契機になったエピソードです。

ユーリ on ICE! 第4話『自分を好きになって・・・完成!!フリープログラム』
公式サイトの印象よりアップテンポに進んできたユーリ。序盤最大の山場の一つだったフリープログラム曲。完成に至る流れも、作品タイトルも、公式サイトの使い方も、この一瞬のためにあったと確信できるあまりにも強靭な第1部完。ユーリは強い…強過ぎるッ!!

フリップフラッパーズ 第9話『ピュアジッター』
実際幼馴染かもわかんないのにさんざん負け幼馴染扱いされてきたヤヤカが、実は渡辺曜を超える超弩級負け幼馴染でありことが判明し、同時に、そういう意味での勝ち負けを突破した領域までたった1話で突き抜ける、怒涛のエピソード。どれだけココナのことが好きなのか、そしてその大好きな人を、自分のありようのために傷つける葛藤と苦しみを言葉ではなく絵と芝居で極めて効果的に表現していました。ヤヤカはココナの一番になれないという意味では確かに負け幼馴染です。しかし、彼女は最も勝利することが困難な強敵「自分自身」に独力で打ち勝った、最も強く美しい人でした。アニメ版矢澤にこと似てますね(唐突な矢澤AGE)

vivid strike! 第4話『リンネ・ベルリネッタ』
「なのはvividの続編?まぁ、ノーヴェさんが出るなら見るか…」という舐め腐った態度で視聴していた僕の横っ面を張り飛ばしたエピソード。あまりにも衝撃的なラストの凄惨な暴力描写は、美少女を酷い目に合わせる系ポルノではなく、作品テーマである「格闘技」の、暴力という逃れられない側面から逃げない、というスタッフの戦線布告に感じられ、姿勢を正して見る契機となりました。

装神少女まとい 第10話『開かれし門』
2016年、最も神我狩の参考になるアニメからは終盤のこのエピソード。皮相浅薄ミーハー少女のゆまちんが、親友のためなら本気で怒り本気で命を掛けられる女だと示したところが素晴らしかったです。紋切り型の定型と思っていたキャラの、血潮の通った叫びに胸を打たれる。素晴らしい裏切りでした。

舟を編む 第11話『灯』
世にも稀な辞書編纂アニメ。地に足のついた課題にじっくりと取り組んで来た本作のラストに相応しい、作品のテーマ全てに、派手ではありませんが胸に響く答えを用意してくれる最終話でしま。各種演出も冴え渡っていましまが、やはり松本先生役・麦人さんの演技が圧倒的で、青年の情熱と、先達のリーダーシップと、去りゆく老人と…移り行く様子を、同じ「穏やかな老人」という人物像の中で完璧に演じ分けていました。松本先生はこの作品のテーマの8割くらい背負ってる人なので、彼に名優の名演が充てられたことは、この作品にとってとても幸運なことだったと思います。

レガリア the three sacred stars 第7話『過去/DISCORD』
レガリアのレガリアらしさが詰め込まれたエピソード。
空飛ぶ敵を迎撃するため、決意と共に落下!かっこいい合体!「で、私たち飛べないけどどうするん?」「特に考えてません!」何も考えてないくせにやたらかっこいい空中戦!落下!合体解除!ダメージは!?「全員無事だし、敵は健在ですが地下に逃げましょう」廃棄ショッピングモール発見!屋内バーべキュー開始!「見て見てテント(売り物)!」「折角なんでそれで寝ましょう。私、テントとか憧れてたんですよー」就寝!起床!即、決戦のバトルフィールド到着!!
以上の流れがノンストップでお出しされます。レガリアのスタッフはおかしい。


こうして見ると、僕はかなりキャラに寄って視聴しており、そのはらわたが見える瞬間に強いカタルシスを感じるようです。
劇的な瞬間が、4話や9話に集中してるのは、1:2:1メソッドに綺麗に収まる形ですね。基本はやはり強いです。
レガリア? レガリアはレガリアだから…。



◎番外編 劇場版アニメひとこと感想

劇場版アイカツスターズ!!
ゆめとローラの、余りにも濃厚で、それでいて爽やかな青春物語。あの夏、一番ひとつになられた映画。

ファインディングドリー
ドリーの持つハンディキャップを、ただの御涙頂戴ではなく時にコメディに、時に武器に描く姿勢に感銘を受けました。

キングスグレイブ FF15
俺たちのファイナルファンタジーが帰って来た。3DCGSFファンタジーアクション活劇の傑作。ミッドガルドでアルシャードがしたくなる!!

君の名は
新海誠をメジャー適応させるという奇跡を成し遂げた作品。でも口嚙み酒飲むシーンは、瀧くんが神木声のイケメンだからギリギリ通る迷シーン一歩手前のシーンだと思います。

聲の形
ハンディキャップに真正面から相撲を取ることで、青春の痛みや人としてのあり方を鮮烈に描いた傑作原作の傑作映画化。京都アニメーションの実力がよく分かる凄まじいアニメ体験。あと、石田母と西宮母キテル…(世界で最も徳の低い感想)

この世界の片隅に
この作品について簡単に感想を述べるのが難しい…今年最も激しく、穏やかで、豊かで、鮮烈な作品でした。見て欲しい。

RWBY
2も3も映画館で見ました。声優陣の吹き替えも益々絶好調。雰囲気が激変する3終盤は最高に盛り上がりました。3のスタッフロールで「モンティ 愛してるよ」のメッセージを見たときは、目頭が熱くなりました。4も字幕で絶賛配信中です。


今年は、とてもユニークな作品や大傑作を度々視聴でき、実りある年となりました。来年も、良き作品に巡り会いたいです!

それでは、良いお年をお迎えください!
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