プレイレポ　コード：レイヤード『第四次ポエニ戦争』

　聖なる日らしい１２月２５日。聖なる日には何をする？　ＴＲＰＧをするに決まってるッ！！
　というわけで、ひっさびさにオープンコンベンションにお邪魔してまいりました。
　システムは、意欲作がたくさん出た今年の新システムでも私的にイチオシの『コード：レイヤード』！　このコンベンションはなんとオンリー！！
　会場も卓も熱気に満ちておりとても楽しかったので、レポらせて頂きたいと思います！

※ＧＭ・ＰＬの皆さんからは許可を取り損ねてしまったのでお叱りを受けた場合は速やかに削除いたします。


■コード:レイヤード『第四次ポエニ戦争』

　ＧＭおよびシナリオライティングは初めましてのｍ＆ｍさん。
　Ｎ◎ＶＡ界隈で何度かお名前をお見かけしておりまして、今回初お目見えかないました。
　朗らかで柔和な人当たりと冷静で捌けた視点、提案にも柔軟に対応してくださる素晴らしいマスタリングで、非常に安心してプレイできました。う、上手過ぎる……（消滅）

▼七塚ミナリ　　１５歳女性
コード：ハンニバル（データはジェネレイト）
クラス：ブレイカー／ヴェール
　ななづか・みなり。名家の出身ながらバベルローマ軍に捕えられ奴隷の身。棒をぐるぐる回したり刺身にタンポポを乗っけたりを強制される地獄のような境遇からの脱出を試み見事失敗。死にかけた所でハンニバルのコードと会い、反逆を開始した少女。強大な雷光を操るが最大の武器は死地を恐れぬ勇気と知略である。拘束具を解放するとローマ虐殺兵器と化して西日暮里取り返すんじゃよ？
　ＰＬは先日はありがとうございましたのチャクラ厨さん

▼御門右京　　３１歳男性
コード：レオニダス１世（データはシェヘラザード）
クラス：ブレイカー／センチネル
　みかど・うきょう。ムサシ・クレイドルにその人ありと謳われる鉄壁の守護者。筋肉！　本人はいつ何時も冷静沈着、渋く落ち着いているが、センチネルは戦場にて激を飛ばす猛将。絶望的な状況でも圧倒的な装甲と不屈の心意気で立ち向かう、身も心も鍛造されたようなタフガイ。切札切ると受けるダメージ全員-10とかになる。
　ＰＬは初めましてのりえなさん。

▼ジョナサン　　４２歳男性
コード：アルセーヌ・ルパン
クラス：チェッカー／マージ
　気だるげでシニカルな雰囲気のうらぶれたオッサン。レイヤードに覚醒したミナリと運命の悪戯でバディになり、それとなく、しかし陰に日向に彼女をサポートする優しいオジサンでもある。神出鬼没の大怪盗・ルパンの能力を、今回は各種破壊工作で十二分に発揮し、八面六臂の大活躍。更にパーティ唯一の範囲攻撃持ちとして戦術の中心を担う。
　ＰＬは初めましての都築さん。

▼ユリカ高峰　８歳女性
コード：アルキメデス（データは安倍晴明）
クラス：サポーター／ヴェール
　ゆりか・たかみね。ＬＣＬの高位クラフト技術者を両親に持ち、自身も天才アルケオン学者である少女。家族を失うもアルキメデスのコードに目覚め、自身の発明で人類の恒久平和のために戦う。今のところ多くの発明品はベクター虐殺に使われています。
　ＰＬは田中。


　こんな面子でバベル版「ローマの剣」猛将マルケルッスさんとバチバチいわして参りました。
　コード：レイヤードの世界観情報の中でも「多摩にカエサル」は最大の爆笑ポイントの１つ。そこを下敷きにしたｍ＆ｍさんのシナリオは、ただローマが西日暮里〜多摩あたりにいるというだけで面白いのに加え、「甲州アッピア街道」とか「ローマ軍統括巨大電波塔」とか「テルマエ縄文の湯」とかビジュアルや設定のネタ的破壊力と、「あーでもじっさいこうなるのかも！！」と思わせるセンスオブワンダーに満ちた、「コード・レイヤード」世界の旨味を凝縮したようなお話＆ガジェットでした。

　このように道具立てはトンチキでありながら、ＰＣ１は覚醒枠復讐者、ＰＣ２は宿敵との決着、ＰＣ３はＰＣ１の導き手、ＰＣ４は全体のまとめ役、のようにお話自体は非常に堅牢、かつ骨太で、皆のモチベーションが高く保てる素晴らしいものでした。「圧倒的な力を持つ敵の軍勢に破壊工作を仕掛ける」っていうシチュの時点で燃えます。

　対するＰＬ勢も負けてはおりません。

　ミナリasチャクラ厨さんは、仲間がみんな死んでるというヘヴィな状況にありながら上流階級という設定を生かした人当たりのよさで絡みやすい空気を作る手腕や、キメ所での台詞の圧倒的なアツさが印象的でした。悪趣味で陰鬱になりがちな強制労働脱出失敗全滅演出も、刺身にタンポポを乗せたり、倒れる仲間はみんな魔神柱atFGOだったりで笑いのオブラートに包んむことで、酷いけど楽しいシーンとしてワンクッション入れる技術に非常に上手さを感じました。

　御門右京asりえなさんは、普段は抑えた渋いロールをして、ここ一番では人類の守護者であることを自身に任じ獅子吼する姿が最高にかっこよかったですね。ＯＰで「ローマの剣vsデルモピュライの盾」という構図を明確に打ち出し、“盾”を主軸に据えた、一貫したロールで説得力を積み上げるのが本当に上手でした。戦闘では、面子一番のコドレ巧者としてクレバーな戦術眼が冴え渡り、戦術面で影に日向に助けていただきました。また完全な私信ですが、コード：レイヤードのウェブキャラクターシート、使わせて頂いております。ありがとうございます！！

　そしてジョナサンas都築さんには、周囲が割りと攻め攻めで折れない分、「ぼやき」や「逃げ」などのややネガティブでくたびれた部分をあえて担当することで他ＰＣとのギャップを作り、ＰＣ全体を輝かせて頂きました。その勝ちと負けのバランスの巧みさ、見習いたいです。またミドルフェイズでは、手持ちのデータと状況を組み合わせてＧＭに色々な提案をして、データの処理に変化と驚きを与えてくれました。

　僕自身は、皆様に乗っかる形で、適当に発明品を出すロールとかができてとても楽しかったです。拾っていただきありがとうございました！（特にアルキメデスジェットで空を飛んでくれた御門サン）　クライマックス戦闘中、会場のチャイムが鳴ったときに「晩鐘は汝の名を指し示している！」って叫んだのが一番いいロールプレイだった気がしますね（ロールプレイじゃない）

　御覧のように、情熱と敬意と技術と、「コード：レイヤード」らしさが爆発する大変楽しいセッションとなりました。久しぶりのオフラインセッション、オープンコンベンションでこんなに楽しいセッションをさせて頂き、本当に嬉しかったです！

　その後は、感動的な（感動的だった）閉会式を経て二次会へ。久しぶりにソエジマさんとリアルに顔を合わせて話をさせて頂いたり、近くにいらしたhideさんの大問題作「リープツィヒの戦い」についての話が聞けたり、なんとデザイナーのからすば晴先生に直接「いかにコード：レイヤードが素晴らしいか」を伝えることができたりして、こちらも物凄く楽しかったです。やっぱりＴＲＰＧの話は楽しい！　あと間近でライドさんと御友達のお話をお聞きしてると、本当ライドさんっていい意味でズルい方なんだな…って実感できました。

　今回、本当に楽しい時間を過ごさせて頂きました。同卓してくださった皆様、スタッフの皆様、飲み屋でお話してくださった皆様、本当にありがとうございました！！　やろう！！　コード：レイヤード！！！！