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2016年12月22日00:42

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救急車

午前中?わかんない、多分。
母が部屋に飛び込んできて

 「お祖父ちゃんが入れ歯飲み込んだから救急車来るから手伝って!!」

って言われて私は跳ね起きた。
私って跳ね起きることができるんだ凄いな。
この体もう素早く動くの無理なのかと思ってた。

結局検査してもらったら入れ歯は飲み込んでなくて
早々に帰ってきた祖父ちゃんは念仏をずっと唱えていた。
最近この「念仏」が酷くて近所迷惑だし聞いてると頭痛くなる。
念仏に聞こえるだけで意味のない言葉を「あーうー」ってずっと言ってるだけなんだけど。
迷惑かけたのでショートステイ送りになった。


私は左半身の痛みと麻痺が治らなかった。
動かない…わけじゃないけど。力が入らない…わけじゃないけど。
普通に走ったり跳んだりできるけど。
「左半身は右脳だから想像力とかの方で…」とか考えてしまう位、怠さに左右で差が出ている。
まあ左手って補佐役って言うか、無意識の化身でもあるから
麻痺は私の中の私の意志で動かせない部分の体現なんだと思う。


マッサージしたり温めたりしたら眠ってしまった。
目を覚ました瞬間、麻痺が治っていて、痛みも感じてない自分だった。
コレがきっと幸せなんだろうと思った。
意識が覚醒していくとともに徐々に喉の奥から筋肉が締まっていって左半身は硬直した。


ああ、でもね。
今日ご飯が凄い美味しかった。
何だろう。いつもと同じもの食べたのに「あれ?これ、美味いな…」って箸を止めて思った。
何を食べても「あれ?あれ?」って思ってビックリした。
今まで私の味覚は死んでて、辛/酸/甘/苦程度の大まかな区別しかついてなくて
食べ物はもっとたくさんのことを伝えているのかもしれないなぁ。
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