午前中、ビデオでコスタ=ガブラス監督の「Z」を観て、昼から京橋図書館経由で京橋フィルムセンターへ。
午後3時、東ドイツ映画、コンラート・ヴォルフ監督の「ソロシンガー」を観てまいりました。
☆「Z」(1969)監督 コンスタンタン・コスタ=ガブラス 出演 イヴ・モンタン、ジャン=ルイ・トランティニャン、ジャック・ペラン、ベルナール・フレッソン、イレーネ・パパス、レナート・サルヴァトーリ、マルセル・ボルフィ、シャルル・デネ、フランソワ・ペリエ、マガリ・ノエル
地中海に近いある国で、革新政党の指導者とも言える大学教授が講演会のあとに暴漢に襲われ、死亡する。
政府当局は自動車事故による脳出血死と発表するが、これに疑問を抱いた予審判事は新聞記者の協力を得て、真実に迫ろうとする。
そして、事件の背後に隠された陰謀にたどりつくのだが……。
1963年に王制下のギリシャで起きた自由主義者グリゴリス・ランブラスキ暗殺事件をモデルにしたヴァシリス・ヴァシリコスによる同名小説を、新聞記者役で出演もしているジャック・ペランがプロデュース、「戒厳令」や「告白」のコスタ=ガブラスが監督した政治サスペンス映画です!
…昨日の「冬の猿」に引き続いて当たりの映画を引きましたね〜♪
これは、面白い!!!じつに、面白い!!!
いろんな意味で、イデオロギーがちがちの硬派な映画ではあるのですが、しかし、ポリティカル・サスペンスとしてじつに上手く出来ているので、一級の娯楽映画として楽しめるのであります。
軍部や警察によって最初は “ 交通事故死 ” として片付けられようとしたのが、やり手検事代理の手によって警察の黙認、或いは共謀による組織的犯罪であることが暴露されていくさまは、もうワクワク、ドキドキ、なのであります。
この検事代理を演じるジャン=ルイ・トランティニャンのめっちゃクールでカッコいいこと!
ミキス・テオドラキスの音楽も、秀逸。
タイトルの「Z」。意味は何だろうと思いましたが、最後の最後、エンディングにわかります。軍部による政権が禁じたさまざまな項目のラストに掲げられたのが、“ 「Z」の文字 ” 。
「Z」の文字の意味は、古代ギリシャ語で「彼は生きている」という意味なのだそうです。
『軍と警察の名誉は守らねばならん。
あとは君の良心と 神のご意志に任されている』
☆「ソロシンガー」(1980)監督 コンラート・ヴォルフ 出演 レナーテ・クレスナー、アレクサンダー・ラング、ハイデ・キップ、ディーター・モンターグ
『東ドイツで最も尊敬される監督コンラート・ヴォルフの最後の劇映画。1980年ベルリン国際映画祭最優秀女優賞など数々の国際的評価を得、日本でも83年に公開。実話をもとに脚本を書いたヴォルフガング・コールハーゼが共同監督。ドサ回りの女性歌手の孤独な生きざまを、老朽化が放置された都市の情景と共に描く』
…ん〜〜〜ん、つまらん。どうにもヒロインの生き方が理解出来ない。ヤな女にしか見えない!
だから、感情移入出来ません!
ちっとも面白くなかったです。
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