絵のない日記2016/12/11(日)七瀬ふたたび

　昭和53年の文庫版初刷で読み(それを親友にあげてしまったため)再び買った昭和54年の第三刷で読み、全集で３回目を読み、この度が(少なくとも)４回目となるのだが、何回読んでもこの物語終決は心乱される。

　思いがけず火田七瀬は三作目｢エディプスの恋人｣で復活するのだが大きなトリックが仕掛けられていて…ネタバレになるので語れないのだけれど、ハッピーエンドとは言えないのだ。

　謂わば｢永遠の生｣を与えられた七瀬の｢地獄巡り｣を読むしかないのだ。さて三作目に取り掛かるか。