どの馬にとってもＧ�欺蘢�戦。馬によっては初重賞。
そういう可能性もありうるのがこのレースです。
しかも近走での成績や最近の調子はどうかとか、
そういう情報が一番ほしいのが牝馬戦。
牝馬で近走の実績を推し量れないのは、どうやって予想するの？
という本当に一番難しいレースだともいえます。
第68回 阪神ジュベナイルフィリーズ (Ｇ��)
阪神競馬場 芝1,600m 2歳牝 国際 馬齢
予想するのが難しいというのは、その馬の能力が
まったく未知数だからです。競争実績もまだ数か月程度しか
積んできていない馬たちですから、仕方のないことです。
その割に、このレースはとても重要な意味を持っています。
阪神競馬場の芝1,600ｍというコースは、来年の桜花賞の
コースでもあるからです。つまりまだデビューしたばかりの
2歳牝馬に、いきなり来年のクラシック本番同様のコースでの、
練習試合となるわけですね。
だからこそ、この阪神ＪＦで優勝している馬は、ここだけで
終わってしまう早熟馬ばかりではないという傾向もあります。
昨年のメジャーエンブレムや、ブエナビスタ、アパパネも
このレースの優勝馬でした。
今年の出走メンバーにはそんな未来の名牝候補はいるでしょうか。
6枠11番 ジューヌエコール
将来性を考えた場合、この馬は魅力的に映ります。
母父がアグネスタキオンで、父がクロフネという構成になっていて、
フレンチデピュティ×サンデーサイレンスという、本当に
スピードが期待できる組み合わせだといえます。
なによりもかつて最強馬を競い合った三強世代、クロフネとタキオン。
この二頭の血を引いているということがすでに魅力ですね。
クロフネ、タキオン、ジャンポケというこのときの三強は特に別格で、
皐月賞馬のタキオン、ダービー馬のジャンポケ、ＮＨＫマイルの
クロフネと三頭ともその年でＧ�鞠呂砲覆辰討い泙后�
単にその年の３歳Ｇ�気鯤�け合ったのではなく、皐月賞後に
故障で引退したタキオンを除き、ジャンポケはジャパンカップ、
クロフネはジャパンカップダートで優勝し、その実力を示しました。
最強世代と呼ばれるのはそのためです。
そして種牡馬としても実績を多く残しているクロフネとタキオン。
この血統の組み合わせは本当に魅力的ですね。
スピード血統だと思うので、桜花賞、秋華賞はいけるのではないかと
思います。距離が延びるとどうかという不安はありますけど、
もちろんこのマイル戦なら得意とするところでしょう。
1枠2番 ソウルスターリング
父フランケルは14戦14勝で英チャンピオンＳ(英Ｇ�機┝�2,000ｍ)まで制した、
イギリスを代表する名マイラー。その父はサドラーズウェルズです。
母父のモンズーンはドイツのアラルポカル(独Ｇ�機┝�2,400ｍ)などを制した
ステイヤータイプ。産駒にシロッコなどがいて、ブランフォード系にあたる
血筋かと思います。
こちらの方は結構距離延長にも耐えられるような血統構成をしている
ように感じられ、桜花賞→オークスという転戦でも期待感があります。
さらに言うと、この馬はあまり日本にはなじみのない血統ですから、
こういう馬が無事に母になって、名馬の母になる日まで夢が見られそうな
馬という感じもします。
おそらく距離としては、マイル戦がむしろ少し苦しいのかもしれませんが、
乗り越えられる距離だとは思います。ここで勝てるような馬であれば、
牝馬三冠もありうる馬かもしれませんね。
2枠4番 レーヌミノル
今度は母父タイキシャトル、父がダイワメジャーという血統。
ダイワメジャーはもちろんサンデーサイレンスの子ですから、
ヘイロー系にあたります。ダイワメジャーはお母さんが名牝
スカーレットブーケですから、この父の血統がすでに超一流。
ただ、父自身がサンデー×ノーザンテースト系ですから、
国内にはあふれかえっている血統であるともいえます。
そのためタイキシャトルもヘイロー系なものですから、
ヘイローの３×４のインブリードが生じています。
タイキシャトルはご存知ジャック・ル・マロワ賞という
仏マイルＧ�気陵ゾ’呂任后�
ですから、マイル適性になりそうあきもするのですが、
血統がヘイロー系なので、産駒の距離適性は意外と広いです。
ダイワメジャーも中距離馬というよりも、結構距離の守備範囲は
広いので、この馬も３歳戦はずいぶん幅広く活躍できそうです。
8枠18判 リスグラシュー
お次はハーツクライ産駒です。ハーツクライ産駒らしい黒鹿毛の
馬体で、父の特性が強く受け継がれているのかなと思います。
母父のアメリカンポストは名前で混乱しそうですけど英国の馬。
それでいて勝鞍は仏2000ギニー(仏Ｇ�機�1,800ｍ)です。
もちろん英国のレースにも出走しているのでけど、
英ダービーは6着でした。
その父ベーリングが仏ダービーの優勝馬。さらにその上に
英ダービー馬のシーバードがいて、実はダービー馬を多く輩出している
血統でもあります。さかのぼるとネイティブダンサー系になり、
タイプ的には父こそマイラーのように見えますけど、さかのぼると
結構タフさを感じられる血統のようです。
前走アルテミスステークスはまあまあのタイムでしたけど、
1,800ｍの未勝利戦では重賞クラスの好タイムで優勝してします。
自在の脚質が将来性を感じさせてくれます。
8枠17番 ヴゼットジョリー
最後はローエングリーン産駒。このローエングリーンは
サドラーズウェルズ系で、自身はマイラーズカップ2勝の名マイラー。
産駒には皐月賞馬のロゴタイプがいます。ローエングリーンの父は
ジャパンカップ優勝のシングスピールですし、中距離からクラシックＤまで
だいぶ幅広く適性がありそうな血統です。
このシングスピールの母系にヘイローが入っているので、
母父がサンデーサイレンスですので、この馬についてもヘイローの3×4の
インブリードが生じていますから、この血の濃さがどう影響するかは未知数です。
サドラーズウェルズ系とサンデー系をかけ合わせてもインブリードが
生じるのですから、なかなか配合って難しくなっているんですね。
ここまでライバルが少ない中でのレースでしたから、この中で上位着順に
入れなかった馬は、どうしても評価が下がります。
逆にキャリア1戦の5枠9番 ジャストザマリンや、
キャリア2戦の2枠3番 エムオービーナスも実力が
知れていないところがあり、こういう馬にも注意が必要でしょうか。
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