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2016年12月06日05:23

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『昭和残侠伝』

『昭和残侠伝』

1965年日本
監督:佐伯清

高倉健主演のシリーズモノ。
モノ、と言っても関連性はないらしいので、独立した作品。

高倉健はもちろん知っているけど、
作品は『幸福の黄色いハンカチ 』と、『野性の証明 』『ブラックレイン』しか
観たことはなかった。

この作品は古いけど、さらに古い時代である、終戦直後を舞台にしている。
まあ、でもヤクザモノだから、ショバの取り合いの末、
敵対するヤクザに仲間が次々殺されて、
最終的に、仕返ししに行く、という非常にシンプルなストーリー。

でもまだこのころは、エロとグロは一切ない。
ひたすら「耐える男」が最後に覚醒するという美学のみ。

でもそれが、待ってました! とばかりにもう一人の仲間と二人きりで
敵地に乗り込んで、ピストルにいくら撃たれても死なずに
敵をバッタバッタと斬り倒す、という、
スペシウム光線、ライダーキック、波動砲発射、
三つ醜い浮世の鬼を退治てくれよう桃太郎、
これが目に入らないか(印ろうだったり、桜吹雪だったり)
的な、カタルシスを感じることができる。

そこに至る過程、特に放火されるところ、
そしてカメラがティルトして、仲間の風間と合流するくだり、
全ては最後のバトルのために逆算されて作られている。

これだ、これを待っていたのだ!
渋い、渋いよ、健さん!






☆☆☆☆★
でもストーリーは、闇市に屋根を作るってだけなんだけど。
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