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2016年11月22日23:32

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「何者」 「ライオット・クラブ」「奇蹟がくれた数式」「福岡短編アニメーション映画祭2016Ⓐ」「福岡短編アニメーション映画祭2016Ⓑ」

28日は「手紙は憶えている」、

29日は「ザ・ギフト」
     「湯を沸かすほどの熱い愛」、

30日は「天使の涙」(爆音上映)
     「SHARING」(爆音上映)、

31日は「ハイヒール革命!」

3日は 「92歳のパリジェンヌ」
     「ぼくのおじさん」、

4日は 「釣道楽の世界―多彩なる水の趣味文化」(福岡市博物館)

5日は 「すれ違いのダイアリーズ」
     「イングリッド・バーグマン〜愛に生きた女優〜」、

6日は 「とうもろこしの島」
     「みかんの丘」、

8日は 「火Hee」、

9日は 「近藤喜文展」(佐賀県立美術館)、

11日は「人情噺の福団治」、

12日は「エブリバディ・ウォンツ・サム !! 」
     「この世界の片隅に」、

13日は「わたしの名前は…」
     「だれかの木琴」、

16日は「コロニア」
     「オマールの壁」、

17日は「京都 高山寺と明恵上人 鳥獣戯画展」(九州国立博物館)、

18日は「ガール・オン・ザ・トレイン」
     「溺れるナイフ」、

19日は「五島のトラさん」を観に行きました。



すみません〜(-_-;) 感想遅れがちで。
急いで感想知りたい方はtwitter の思惟太を覘いてくださいね。






「何者」 ’16

監督・脚本:三浦大輔 原作:朝井リョウ

これは現実に就活を体験する(した)若者に
相当ズキズキ刺さるだろう。
登場する6人のキャラの“あるある…”“いるいる…”感はハンパなく
確かに面白いが、
それは物語上の魅力というより
小説家 朝井リョウの技量の内だろう。
劇作家・演出家たる三浦大輔が演劇が重要なモチーフである本作を
どう演出するのか?が見どころだが、
主人公 拓人の裏アカウントが知れてホラーに変質する件りは
さすがにゾッとさせて面白いのだが、
実はその前のキャラ紹介や就活の経緯を語る中盤までが冗長。
ほとんど退屈した。
原作のキャラ設定とホラー展開までの構成を
延々と読まされているだけでは
映画(・・)は面白くならない!





「ライオット・クラブ」 ’14 (英)

監督:ロネ・シェルフィグ 原作・脚本:ローラ・ウェイド

オックスフォード大学の超エリート10人だけが所属を許される
秘密クラブのお話で
ローラ・ウェイドによる舞台劇の映画化。
彼女自身が映画脚本も手掛けているようだ。
ポッシュとかアリストクラットと呼ばれる上流階級の御曹司たちの
唾棄すべき愚行が描かれる。
上流を当然のように呼吸して育った彼らの生態にムカムカするのだが
劇中ポッシュと呼ばれる
気持ちの悪い生物を生成する“階級社会”の土壌が透けて見え
ザワザワした気分になる。
ノブレスオブリージュの裏面で増長する坊ちゃんたちの意識に
怒りよりも生理的嫌悪感を催してしまうよ。





「奇蹟がくれた数式」 ’15 (英)

監督・脚本:マシュー・ブラウン 原作:ロバート・カニーゲル
m:デヴ・パテル,ジェレミー・アイアンズ,トビー・ジョーンズ
  スティーヴン・フライ

数学者ラマヌジャンの天才と早逝を
その共同研究者G・H・ハーディとの友情から描く伝記映画。
数学教育を受けていなかったためラマヌジャンは
ひらめきで得た「定理」を「証明」する必要を解さない。
ハーディは辛抱強く「証明」の作業に取り組むが
遠くインドから来たラマヌジャンの
異文化異環境での生活のストレスに思い至らず
トリニティカレッジでの激しいインド人蔑視も
ベジタリアンの食事の不自由も
ほったらかしだった…という大変な不手際が
ちゃんと掬われているのがいい。
ケンブリッジ大学の学者―という象牙の塔の住人たちの
権威主義的なしきたりや 鼻持ちならない矜持や
そうだから生まれるウィット溢れる言辞や生態が
とてもエレガントに描かれるのだが、
ラマヌジャンの天才や業績はたぶん一般人には解からないから
映画は、第一次大戦期のオックスフォード大の空気や
教授陣や学生たちの在りようを
ラマヌジャンとハーディの物語の背景として描こうとしていて
それは成功していると思う。
しかし実はラマヌジャンの側から彼の苦悩を検証し
それをこそ真摯に描くべきなのかもしれない。





「福岡短編アニメーション映画祭2016」Ⓐアジアアニメセレクション

Wang Haiyang のシュヴァンクマイエル風変容が好き♪
シンガポールの2作品(Henry&Harry Zhuang ,Kapie Eipak) は
どちらも高度消費社会の閉塞に疲弊する若者の内奥を反映して
不安や違和感が
幻想の猛獣やルーティン化する日常になぞらえられていて面白い。





「福岡短編アニメーション映画祭2016」Ⓑドン・ハーツフェルト作品集

アニメーション自体より
思惟的なナレーションの文学性で評価されているんじゃないか…
というくらい詩的構成力に優れたアニメなのだ。
抒情性を排し 非常に理性的であり
ファッションとしての知性にも富むので
都会のインテリ層にウケそう。
ミランダ・ジュライなんかを好きな人が好みそうな
柔軟と洗練があるのよ。
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