皆様、こんばんは。さて、現在、米国は政治的に分断状態、韓国は政治的にカオス状態ですが、対する日本は政治的には安定しているが困惑している状態、と言う気がします。さて、ロシアの出方や如何に。
世界がこのような困惑状態なせいか、科学に関するニュースは少なく、今週はここで取り上げるニュースは一つのみです。
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アサガオのゲノム解読=新品種に期待(基礎生物学研究所他)
日本の基礎生物学研究所などの研究チームは、アサガオ(非常にシンプルなタイプの東京古型標準型)の全ゲノムの解読に成功したと発表しました。これは、今後のアサガオの品種改良に必須の基礎データになるだけでなく、近縁種のサツマイモ、ナス、トマト、ジャガイモなどの品種改良の研究に役立つとされています。個人的には、アサガオ、ヒルガオ、ヨルガオの開花のタイミングを決定する遺伝子を特定してもらって、開花のタイミングを自由に調節できる種の開発がなされれば良いなと思っています。なお、アサガオの品種改良は、日本では江戸時代(1804年頃からの文化・文政期)にブームになり、この時期には、いわゆるノウハウ本が出ています。したがって、おそらく日本人は、メンデルが遺伝法則を発見する時期よりも60年前に、経験的に遺伝法則をアサガオの品種改良を通じて知っていたと思われます。
基礎生物学研究所のプレスリリースは
こちら。
Nature Communications誌の該当論文は
こちら。
では、今週はこの辺で。
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