黒警 月村了衛 を読了。
組織犯罪対策部の沢渡。
月日が経ち、警察官になったばかりの熱意は薄れ、無能として扱われ、倦むように生きていた。
偽造品の捜査に当たるにつれ、腐れ縁のヤクザ波多野と共に、
中国黒社会新興勢力義水盟の沈と接触する。
それは腐りかけていた彼の魂の転機となった――
最初はあざといくらいに主人公がボンクラなんですけど、起承転結の転でぐっと来ます。
ネタバレになるとあれなので控えますが、あざといくらいの前半があってこそですし、
その収束の爽快感もいいですね。
まぁ、キャラクター商品のオマージュだとか、時事問題だとか、
あまり現実に近いと駄目な人だと好みとは外れてしまうかもしれませんけれども。
あとはまぁ、二回目だけどあざとい。
こういうのが好きな人にはたまらないぜちくしょうと言う褒め言葉の意味で。
機龍警察も面白いけど、あれは至近未来なので、
現代モノのこちらの方が手に取りやすいかもしれない、と思いました。
オススメです。
通じる人向けに言うのなら、やさぐれイヌとCDな武闘派レッガーが、
大陸系のレッガーと出会ってエグゼグ(若しくはクロマク)に牙を剥く話です。
ちょうやりたい、そのセッション。
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