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2016年11月05日23:13

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「グッドモーニングショー」 「アイ・ソー・ザ・ライト」

「グッドモーニングショー」、

君塚良一監督作品。
メインストーリーよりも
ワイドショーの舞台裏の演出が見事なんじゃなかろうか?
立てこもり事件の顚末はモチーフとして消化されてしまうが、
件の舞台裏には
“おわコン”と言われるTVの現在がコメディの貌で綴られているもの。
TVマンたちの群像劇をお楽しみ下さい!って映画で
面白いと言えば面白いが
有名俳優たちの芝居を眺めているだけ…みたいな?
それでも
中井貴一はいい役者になった…!と思うよ。





「アイ・ソー・ザ・ライト」 ’14 (米)

監督・脚本:マーク・エイブラハム
m:トム・ヒドルストン,ブラッドリー・ウィットフォード
f :エリザベス・オルセン

カントリー歌手で“ロックの父”と言われ
たった6年の音楽活動を経て29歳で亡くなった
ハンク・ウィリアムスの伝記映画。
1944年アラバマ、
ハンクが子持ちの女性オードリーと結婚するシーンから始まる物語は
オードリーとハンクの母の確執から始まって
家庭内にも音楽仲間との関係にも問題を抱え
酒浸りで女関係もよろしくなく…というハンクを語って行く。
音楽の成功と引き換えるように
不幸へ滅びへと堕ちて行くのは、
ミュージシャンの伝記映画では定番と言ってもいいだろうが、
その荒んだ生活から彼の音楽の真正が湧出する…
彼の脆弱な人間性が
生きにくい世界を歌う彼の音楽になったのだ…
そのように読めないのだ。
そこを読ませなければ
ハンク・ウィリアムスの音楽を語ることにならない…と思うのだが、
映画を観ていても
ただずるずるぐだぐだのダメ男のようにしか見えないのだ。
音楽の女神に愛された天才なんだからダメ男上等なのだ。
ところが映画は
“音楽の女神に愛された天才”を掬い損ねている。
なので
なんて不愉快で痛ましい人生なんだ…としか思えなくなっている。
それではハンク・ウィリアムスを顕彰することにならないだろう。
トム・ヒドルストンもエリザベス・オルセンも
すごくいい芝居をしているだけにもったいない…。
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