還暦同期会の泉ヶ岳登山

１０月２９、３０日に仙台で大学の山のサークルの同期会があった。
今年は現役生が還暦を迎える年だ。
６年ぶりの同期会、ワクワク！！

仙台まで新幹線を使うと片道２万円以上するので、高速バスを乗り継いで行くことにした。
行きは、三重県熊野市から新宿まで夜行バス。新宿から仙台まで高速バス。
どちらのバスも事故渋滞で大幅に遅れた。
新宿の乗り継ぎに２時間以上あったので、乗り遅れることはなかったが・・・
バスに乗っていたのは合わせて１８時間以上！さすがに疲れた。

バスが仙台駅に近づくと思わず涙が出てしまった。
やっと着いたという気持もあったが、災害後に初めて再訪した仙台の街。
無事であってくれたことが嬉しかった。

ほとんどのメンバーとは６年前に会っているので、すぐにわかる。
宿のシャトルバスで泉ヶ岳温泉やまぼうしに向かった。

温泉に入って宴会！
単なる飲み会ではありません。
幹事の方が用意していたクイズがあった。
質問は入学した年に登った山の写真を見て山の名前を当てる、エピソードについての質問、メンバーの子供の写真が誰の子供か当てるといった内容だった。

私はたまたま数日前に当時の記録や写真を見ていたので、かなり正解した。
それで、一等になりディパックをゲット！！！



まだまだ話は尽きないけど、翌日は登山が待っているので、お休みなさい。
バスの長旅の疲れとお酒のせいで、私は布団に入った途端にバタンキューだった。

１０月３０日

目が覚める。
外は薄明るい。焦って時計を見る。今日は６時起床予定だ。
時計は５時５５分を指していた。

ガサガサしだすと、同室の３人も起き出す。
カーテンを開けると、雲の間から朝日が顔を出していた。今日はいい天気になりそうだ。

１８名の参加者中１２名が泉ヶ岳登山に向かう。
６年前はメッチェン（女子）は私一人だったが、今回はRちゃんとYちゃんも参加だ。
「先月試しに泉ヶ岳に登ったのよ。きつかったけどいい訓練山行になったわ。」
Yちゃんは、この日のためにザック、靴、ズボンも買っていた。気合十分だ。

トップはM君。大学時代からリーダーだった。
高校の山岳部だったM君は体力も技術も優れていたし、統率力もあった。今では社長さんだ。
山から遠ざかっているとはいえ、足どりはしっかりしている。
靴はこの日のために買った新しい登山靴だが、ザックは大学時代のもの。
「このカッターシャツは高校の時のものだよ。しっかりしてるよ。」




水神で一休み。ここまでちょうど１時間。まずまずのペースだ。




水神までは緩やかな登りだが、そこからちょっときつくなる。
大岩で一服。
後ろから来た人たちが追い越して行く。




サイの河原に着く。ここは眺望がいい。
ひとまずすぐ上の泉ヶ岳山頂に行く。
大勢の人で賑わっていた。だが、ここはあまり展望は良くない。
ここで最近調子が悪いカメラが具合悪くなった。えっ？肝心なところで・・・

先ほどのサイの河原に下り、昼休憩だ。
周りの山を見て、あれはどこだと山座同定する。





お昼は幹事が買っておいてくれたコンビニのおにぎり。
T君がお湯を沸かし、みんなに紙コップでお茶を振舞ってくれる。

しばらく山から遠ざかっていたYちゃんは、バーナーを見て「あれなあに？」と聞く。
昔はガスコンロではなくてホワイトガソリンのコンロだった。
「ブスは機嫌を取るのが大変だったよねえ〜〜〜」
昔はホエブスというコンロをよく使って、みんな「ブス」と言っていたのだ。

突然不調だったカメラが作動する。
「あ〜〜〜山頂の写真は撮れなかったのよねえ〜〜〜」と言うと、
「ツボならさっと山頂までまた行きそうね。」と言われる。
ここから往復５分あれば行ける。ということで、慌てて山頂に行って証拠写真を撮ってくる。



朝より陽が射して、紅葉も綺麗だ。




下り始めると、T君の靴底がはがれてしまった。
みんなびっくりしている。「昔はこんなことなかったよね。」
私は常備しているテーピングを取りだして、靴にぐるぐる巻いた。
使ったのは初めてだった。

途中二人が石につまずいて転んだがたいしたことなく無事に下山できた。
「いやあ、ヘリを呼ぶようなことにならなくて良かったよ」M君は冗談ながらほっとしたようだった。

すると・・・最後にO君の靴底もかかとがはがれてしまった。
O君は百名山を完登している。その相棒の靴だろうか。



多少のハプニングはあったものの、みんな無事に登って下れて、楽しめた４時間ほどの山歩きだった。
次の同期会は５年後、またみんなで山歩きができたら嬉しいな。