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2016年11月01日10:07

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萬年橋

 萬年橋は、小名木川が隅田川に合流する直前に架かっている橋。房総方面との重要な連絡口になっていて、江戸初期ここには川舟番所(関所)が置かれ、その近くにあった柾木の大木は隅田川口のランドマークとなっていました。
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 その萬年橋を描いた二人の名人の浮世絵があります。それら二枚の絵を見比べて見るのも一興です。
「深川萬年橋下」葛飾北斎
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 江戸時代の深川は、隅田川を渡った東側で、「川向こう」と呼ばれ、自由で生き生きした街でした。往来の人々で大変賑わっている萬年橋を描いたこの絵は、隅田川に浮かぶ舟から萬年橋を見上げた構図になっています。
「深川萬年橋」 歌川広重
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 亀は萬年。その名を冠する萬年橋で桶につるされた亀は、放すために売られています。これは、放生会をモチーフにした絵で、放生会は万物の生命をいつくしみ、殺生を戒め、後生の安寧を願うために、生きた動物を自然に返すという仏教の行事です。描かれた亀は、深川八幡宮の放生会に供される亀と思われます。

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