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日記一覧

時間の変化(10)
2018年07月31日09:34

これまでのまとめ:時間の諸相 時間に関する重要な事柄は実に多いが、本文に関連する重要な人物とその主張のエッセンスを以下にまとめておこう。Aristotle (384-322 BCE)時間は世界の構造の基本的要素である。世界のあらゆる変化は原因を必要とする。落下運

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生産的なLGBT
2018年07月31日06:45

 ある国会議員がLGBTについて雑誌で述べたことが報道を賑わしている。その雑誌で彼女はおよそ次のように述べている。LGBTを認めようという報道が増えているが、LGBTは日本で本当に差別されているのだろうか。日本は同性愛に寛容で、身内の理解がない場合は確

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シオカラトンボ探し
2018年07月31日05:56

 大抵の人はシオカラトンボが好きで、嫌いな人は僅かだろう。私も大好きで、遭遇しただけで得をした気分になる。目を惹きつけるツートンカラーはオスの個体で、オスは成長するにつれて体全体が黒色となり、胸部から腹部前方が灰白色の粉で覆われるようになる

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時間の変化(9)
2018年07月30日06:44

6 アインシュタイン革命 ここではごく簡単にアインシュタインの革命的仕事について、それが私たちの空間と時間の見方をどのように変えたかを中心に見てみよう。アインシュタインの出発点の一つが相対性原理であった。ガリレオの相対性原理は17世紀以来すべて

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ヒルガオ科
2018年07月30日05:45

 生活世界の「朝、昼、夕、夜」という区別が植物の分類に使われ、命名されたのが、「朝顔」、「昼顔」、「夕顔」、「夜顔」です。成程と思わせるような見事な命名ですが、悲しいことにその分け方は科学的とは言えません。そこには常識と知識の微妙なずれがあ

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時間の変化(8)
2018年07月29日06:18

人間原理−砂浜物語 砂浜を別々に歩いている5人がいる。それぞれ散歩しながら、砂浜に残る奇妙な足跡と落ちている時計を見つけた。そして、それらについて5人5様に考えた。A:足跡と時計を見て素直に驚いた。それらは一体何か。この素朴な問いはAの好奇心を

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シマトネリコ
2018年07月29日05:52

 湾岸地域には街路樹や公園樹としてシマトネリコが多く植えられている。最近は庭木としても好まれているようである。シマトネリコはトネリコ属では数少ない常緑樹で、美しい小葉が規則的に並び、涼しげで爽やかな印象を与え、それが人気の理由である。5月下

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時間の変化(7)
2018年07月28日08:09

5 時間の向き 次のような時間を特徴づける表現を見てみよう。時間の「方向」時間の「矢」時間の「非対称性」時間の「非等方性」時間の「流れ」最後の表現は「流れ」が方向や非対称性を含意するように見えるために挙げたが、「流れ」が時間の現在についての客

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 25日にアクアティクスセンターを見た時、一瞬不思議な感覚が私を襲った。何かが大きく変わったのだが、その何かが何なのか判然とせず、妙に不安な気持ちになったのだ。だが、それは僅かな時間のことで、よく見据えると、屋根の位置が大きく変わったのだ。そ

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 ライブ(Live)という表示をテレビ画面でよく見る。特に、スポーツ番組では多い。茶の間にいながら現場の生の試合を観戦できるという訳で、テレビ局はライブにこだわるようだ。かつては(大相撲に代表される)「中継」という言葉がテレビでは独壇場で使われ

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時間の変化(6)
2018年07月27日06:09

古典力学の時間とカントの認識の時間:哲学に関心がある人へ(時空の実体論と関係論) ライプニッツとニュートンは互いに他を正しく批判していた。ニュートンによる宇宙の絶対静止点の考えは実験や観察では確かめることができなく、ニュートン的な時空を構造

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マウンテンミント
2018年07月27日05:26

 夏にはハッカの利いた菓子というのが幼児の頃の想い出なら、ペパーミント風味のチューインガムが小学生の頃の記憶である。今は「ハッカ」という語すら滅多に聞かない。世界の三大ミントは、和種のハッカ、ペパーミント、それにスペアミントだという。ミント

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ヒャクニチソウ
2018年07月26日05:48

 ヒャクニチソウ(百日草)の別名はジニア。百日草と聞くと、仏壇が思い出され、盆花、供花のイメージが強い。それは子供の頃の勝手な記憶であって、今ではジニアと呼ばれて、花壇やコンテナなどに重宝されているようである。「百日紅」(サルスベリ)と並ん

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時間の変化(4)
2018年07月25日07:15

塊状モデルと現在主義 塊状モデルは時空のすべての点に対して同等の存在論的な身分を与えるモデルである。これを文字通りに理解すれば、ダイナミックな時間像は物理的な実在とは関係なく、人間がつくり出したイメージということになる。この見解では時間の流

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蝉の声
2018年07月25日05:34

 今年も蝉が鳴き出した。うるさい程でないのがかえって気になるが、それでも蝉は元気に鳴いている。藤沢周平の『蟬しぐれ』のように、きっと五輪開催時も蝉しぐれが聞けることだろう。灼熱に 負けじと蝉の 声しきり 蝉が鳴き出すと、目立ち出すのが

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時間の変化(3)
2018年07月24日07:01

3 マクタガート 時間的な存在と空間的な存在を同じように考えることには問題があると見抜いたのが、マクタガート(1866−1925)である。そこから彼が到達した結論は、「時間は実在しない」というものだった。この結論に至る彼の時間に対する分析を見てみよう

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野のアサガオ
2018年07月24日05:24

 ノアサガオは熱帯から亜熱帯地域に自生するつる性の多年草。沖縄でアサガオといえば普通はこのノアサガオを指す。沖縄の森林や灌木地では樹を覆うかのように自生している。ノアサガオの別名は宿根アサガオ、琉球アサガオ、西表アサガオなど様々である。普通

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時間の変化(2)
2018年07月23日09:39

[時間の歴史1] アリストテレスは時間を運動に結びつけ、運動によって時間を測ろうとする。彼は「過去が既に存在せず、未来はまだ存在しないので時間は存在しない」(誰の主張だろうか?)という考えを否定し、時間を枚挙できる運動として定義する。ゼノン

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 人は浅はか。だから、人なのだと言われてきた。だが、それにしても、このところその浅はかさが目立つようで、つい小言を言いたくなる。暑い夏の今だからこそ、気になって仕方ないのが昨今の暑さである。最近の暑さに関して、人は肝心なことを見失っている、

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葡萄棚
2018年07月23日04:36

 ブドウが棚になって、それも街中の遊歩道にあるというのは何ともよい趣向で、近くのベンチはお年寄りの会話場所になっているようだ。藤棚は公園でよく見かけるが、それに比べると葡萄棚は決して多くない。7月には色づいたブドウより、緑のブドウの方が涼し

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時間の変化(1)
2018年07月22日06:18

[時間に関する三つの問題] これまでの少々退屈な科学哲学的な議論とは異なるスタイルで「時間」(とそれに関連する空間)についてあれこれ思いを巡らせてみよう。時間(と空間)は変化を考える上で欠かせないものである。そのため、ギリシャ時代以来哲学の

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夏の花壇
2018年07月22日05:44

 これほど暑くても、手入れのしっかりした花壇には白い花が元気に咲いている。 ペチュニアは枝垂れるものやこんもりと茂るもの、大輪から小輪、八重咲きなど、色々な園芸品種があり、成長が早くて丈夫である。南アメリカに自生するペチュニア・アキシラリス

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生命の変化(9)
2018年07月21日05:59

9適応主義(適応主義批判) 1979年に中立説−選択説の論争以上に多くの人の関心を引いた論争が起こった。グールドとルイントンは自然選択一辺倒の説明に対する辛辣な批判論文を書いた。それが“The Spandrels of San Marco and the Panglossian Paradigm: A

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夏に咲く花々
2018年07月21日04:35

 暑い毎日が続き、命が削ぎ取られていくようだが、そんな中で元気に花を咲かせ、暑さに立派に抗しているかのような植物の姿には感動さえ覚えてしまう。律儀な植物は動物のように不平不満はあからさまにしないだけで、本当は気づかれないところで頑張っている

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 「地球」と「植物」の関係は一体どのように捉えるのが適切なのか。植物が果たした役割は何だったのか。地球は40億年以上の歴史をもち、地表がすべて凍結するとか、突如恐竜が絶滅するとか、波乱万丈の歴史に満ちている。地球の酸素は今約21%だが、その濃度

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生命の変化(8)
2018年07月20日06:03

8進化の結果 なぜ有機体が見事に適応しているのかを説明するように求められたら、ランダムな自然の過程の結果だという仮説より、予めデザインされたものだというデザイン仮説の方がはるかにもっともらしい。そこで、デザイン仮説と自然選択による進化の仮説

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 タイタンビカスは、アオイ科のアメリカフヨウとモミジアオイの交配種で、画像は2018年に登場したタイタンビカスの最新品種。花はピンク色で、花径が20cmほどになる中大輪のタイタンビカス。花持ちがとても良く、6時すぎまで咲いている。  タイタンビカスは

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生命の変化(7)
2018年07月19日07:05

7適応の分析:性の場合 今では誰も生殖の機構について知っている。体細胞分裂、減数分裂(meiosis,mitosis)と呼ばれる二種類の細胞分裂の解明は細胞学と遺伝学の共同作業の結果だった。減数分裂と性染色体の役割から、性決定のメカニズム、性比の割合等が

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植物はなぜ緑色なのか
2018年07月19日06:16

 逆転クオリア(Inverted qualia)は心の哲学での思考実験。同じ物理的刺激に対し、異なるクオリア体験をもつ可能性を考える思考実験で、別名は逆転スペクトル(Inverted spectrum)。色の赤と緑が入れ替わる例がよく論じられ、色の第二性質が隠然と関与し、

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生命の変化(6)
2018年07月18日05:50

6選択の単位 生命現象の様々なレベルにおいて選択が働くということ自体に問題はない。有機体に選択が働き、それが有機体を含む集団に、そして有機体を構成する細胞に、さらには細胞内の遺伝子に働くというのは自然に見える。これが選択に関する階層的見解で

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