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2016年10月27日17:19

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父の生きる 2014 伊藤比呂美

詩人の伊藤比呂美さんは、1955年生まれで
私より1歳年下だ。

彼女は40歳ごろに カリフォルニアに行き再婚した。
3番目の子供さんの、「とめ」さんは、娘さんなのか?
もしそうなら、うちと同じ、3姉妹だ。

お父さんの介護の記録を読んだ。
比呂美さんは 一人娘で、東京の下町生まれで
日本的な不自由さを嫌って、お母さんにも反発してたらしい。

そのお母さんは お父さんの世話に参って、
5年間、入院した後、先に2009年に亡くなる。
3年間飛行機で行き来して、
2012年に 熊本の一人暮らしの父を看取る。

毎月、熊本に行き、毎日2回、電話する。
ヘルパーさんは、4人いる。

彼女の長女さんは、おじいちゃんの死の直前に
牧師の資格を持つアメリカ人の夫と共に、会いに来る。
比呂美さんは、14歳の犬の下の始末を半年して見送る。
そして、長女さんの赤ちゃんが生まれ、
比呂美さんは おばあちゃんになる。
57歳である。

お父さんの介護中に 年の離れた夫は ペースメーカーを装着。
夫のことは ほとんど 本には書かれていない。

伊藤さんは、まだ50代なので、疲れたと言いながら、
まだ仕事もばりばりこなし、アメリカ中、日本中飛び回り、
ベルリンの仕事もあり、
精一杯、悩み、行動しているように感じる。

お父さんの会話を そのまま記録してくれているので、
90歳近い 老人の心境が とても よく分かる。
なかなか、90歳近い 普通の老人の言葉を 
そのまま記録している人は 少ない。

こうして まとめて書いてあると、
お父さんの気持ちが よく分かる気がする。
食欲が けっこうあるのが 救いのようだ。

肉が好きで、スパゲッティも好き。寿司も好き。
コーヒーが好き。

死因は 特に書いてなくて、中年期に手術した事はあるが、
特に、どこが悪いとも書いていなくて、
タバコを止めたくらいだ。

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