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2016年10月24日21:21

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「 地域の在り方に防災あり 」について


昨日 お友達の住んでいる地区の
ふれあい祭りに誘っていただき
夫婦でお邪魔しました
そこで再確認できた
やっぱりなぁ と思う風景でした
 
「 地域の在り方に防災あり 」について
 
雄勝にいたときは 
知らない人と出会うことの方が珍しいことで
会う人 会う人 みんな顔見知りでしたから
小さな町で生まれ育った私にとって
被災後 石巻市の中心部で生活することは
とても便利な反面 不安要素がいっぱいでした
ご近所さんの顔も名前もまるで知らなかったのです
 
雄勝にいたころのような
自分たちが参加しての地域の集まりもありませんし
震災後に津波警報が出た時も
私と子供達が近くの避難場所である中学校に急ぐ中
「 えぇ〜 避難するつもりなの? 」
「 これぐらいで避難するの? 」
普段声をかけられたこともないような人に
初めてこのように声をかけられ大変驚きました
被災地として全国に名を知られた石巻で
まさかこんなことを言われるとは思ってもいなかったのです
 
その様子を見ていた当時小学生の息子が
「 お母さん かまうな! 逃げない人が悪いんだから 」
大きな声でそう言って私の手を引っ張り
避難場所である中学校まで走ったのです
 
昨日はお友達から誘っていただき
その方が住む地域のお祭りに呼んでいただきました
地域の人間でない私達を仲間のように受け入れ
温かい豚汁やおにぎりを御馳走になり
くじ引きの景品まで頂きました
もちろん私達は地域住民ではありませんので
町内会費など一銭も納めていないのです
 
( なんだろう? この安心感は何なんだろう? )
顔も名前も知らない人の中にいて
こんなに安心して笑いあったり気軽にお話しできたり
まるで 雄勝にいた時の風景にそっくりです
( そうか このように普段から
地域の集まりが円滑に楽しく行われていたら
お互いに顔もわかるし 話しやすいし
何より誰の指図がなくても 
誰もが自分のやれることをやろうと自然に動いている
自分のためではなく 人のために動いている
これが本当の共助の在り方ではないのだろうか?
きっと この地域の方々は
災害時でも 知らない人快くを受け入れ 
お互いが お互いのために自然に動けるんだろうな )
 
災害が実際に起こった場合
避難した人たちが協力し合って生活をするわけですが
避難所には
地域住民のみが避難してくるわけではありません
 
被災した際に その地域にいた人が避難し
帰宅できない状況の人も 動けるようになるまで
そこにとどまり避難生活を送ることになります
そのことを みんなが周知して
普段から受け入れる心が育っていないと
町内会費で準備していた食糧や物資を
地域住民で囲い込んでしまうという危険があります
 
町内会費を納めていない人には
町内で準備したものは渡せない
そんな馬鹿な話はありません
  
そんなことを言う人は
どこかに余裕のある人なのでしょう
 
実際 極限の状態で避難した人間は
そんなことは言いません
家族や友人を喪った人間は
目の前にある命の重さを痛いほど知っているのです
 
皆さんのお住まいの地域ではどうでしょうか?
お互いが お互いのために
自然に動くことが出来るでしょうか?
 
避難した後の生活は その場にいる大勢の人で
協力して行うものです
きれいごとでは済まないものだからこそ
普段の地域の在り方が問われるのではないでしょうか
 
昨日は 実り多く 嬉しい一日でした
お祭りに参加させてくださった地域の皆様
本当にありがとうございました
 

被災した人間の気持ちの一端です
シェアしてくださる方がいらっしゃいましたら
ご自由にお願いいたします
また 必要と感じてくださる場合は
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大切な方と一緒に ご覧ください
 
#語り部佐藤麻紀

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