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2016年10月19日00:45

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『ニュー・シネマ・パラダイス・劇場公開版』『ニュー・シネマ・パラダイス・ディレクターズカット版』

『ニュー・シネマ・パラダイス・劇場公開版』

1988年イタリア
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
123分

公開当時劇場で観て、評判ほど良くはないなーと思っていた。
28年ぶりに観て、それは大間違いだったと気付いた。

ストーリーそのものや音楽は覚えていたんだけど、
こんなにも伏線だらけで、それを見事に回収した、
非常によくできた脚本だとは今回初めて気がついた。

もちろん、シチリアを舞台にした映像も素晴らしいし、
音楽も完璧。
今作は映画文化の頂点の一つだと思う。
少なくとも人間ドラマのジャンルでは。

この作品は、映画の「いろはのい」なのは間違いない。
☆☆☆☆☆





『ニュー・シネマ・パラダイス・ディレクターズカット版』

2002年
173分

この作品は数種類のバージョン違いがあるらしいけど、
これは最も長いバージョン。

劇場公開版が映画館パラディッソ座の話を中心にしているのに対して、
ディレクターズカット版は主人公の人生そのものが中心になっている。
好みで分かれるかもしれないけど、
僕は短い劇場公開版が好き。

なぜなら劇場公開版は、主人公少年サルヴァトーレと、映写技師アルフレードの
優しい関係が映画館で表現されていて、まさにタイトル通りだから。
それに対してディレクターズカット版は、
サルヴァトーレとヒロインエレナの恋愛モノになっていて、
タイトルはまるで「サルヴァトーレとエレナの恋愛物語」のようになっている。

長いからダメなのではなくて、主題がズレてしまっている。
まあ、監督は思いついたものを、あれもこれも入れたかったんだろうけど。


単体として観たらこんなもん。
☆☆★★★




ラストはどちらも同じなんだけど、
本当によくできたお話でした。
こんな素晴らしいオチ、観たことない。
『SAW』くらい。って、比べちゃいけないか。
3 0

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