最近

つぶやきには書いていないんですが、周りで亡くなる方が多いのです。
最初は１０月２日に、いま働いている歯科医院の奥さんが亡くなりました。
いまの歯科医院は親子２代で診療をしていて、メインで診察しているのは「若先生」と呼ばれる５０代の先生。そしてそのお父さんが「院長先生」と呼ばれている８０代の先生です。
院長先生の診察は平日の午前中だけで、ずっと前から院長先生に診てもらっている患者さんが「院長先生がいい」と言われるので、何人かぽつぽつと入る程度。８０代でもしっかりされているし、町のお医者さんって生涯現役なんだなーと思います。
で、その院長先生の奥さんが亡くなったのです。
奥さんもまだ８０歳で、私たちパートをとりまとめてシフトの調整をしたり、お給料を計算したり、私たちが出勤する前に診療に必要なお湯を沸かしたり、花壇の手入れをしたり、私たちにおやつを持ってきてくれたりと、いろんなお仕事をされていました。患者さんの前には出ないけど、本当に陰で支えてくれているという感じでした。
私は１日（土）仕事に出ていて、その帰りにいつものように奥さんに挨拶して帰りました。
その時に「柿好き？」と柿を出されたので、「わー柿大好きなんです〜」と答えると「あげる」と言って柿を２個もらい、「ありがとうございます！」と何でもない会話をしたのが最後でした。
その時も元気そうだったのに。２日の夜心筋梗塞だったそうで、３日（月）に朝出勤して亡くなったことを知りました。
ほんとに急なことで、まだ信じられません。
でも仕事が夜終わって帰る時、「ああ、いないんだなあ」と思います。
昨日くらいから玄関にあるキンモクセイがいい香りをさせ始めて、その香りと一緒にお線香の香りが混ざってきて、今まではおいしそうな煮物の香りがしていたのにな、と寂しく思いました。

そしてその後、Facebookで友人のお父さん（こちらも偶然歯医者さん）が亡くなったことを知りました。
それから昨日、パートさんのお父さんが亡くなり、明日がお葬式です。
なんか、多いな、と思いながら、ふとmixiで気がついたのです。
いつもつぶやいていたマイミクさんのつぶやきが、最近まったくないことに。
その人は東京に住んでいる人ですが、実家は大阪で、お盆のころまでは、「明日から帰省」とか、つぶやいてありました。
阪神ファンで野球のつぶやきも多かったし、話題になったニュースでつぶやくこともあったし、それがまったくないって、なんかおかしい。
お仕事が忙しいのかな？もうmixiをやめたのかな？でもツイッターと連動させてあったし。
ボブ・ディランがノーベル賞をとったのを、つぶやかないはずがない！おかしい。
と思って、その人のページを見てみたら、伝言板に「嘘ですよね？まだ信じられません」と他のマイミクさんからの書き込みがあったのを見つけて、その人にメッセージを送ってみました。
そしたら、８月に帰省した時に亡くなったということでした。
私よりも２，３歳上だったから、まだ４０代のはずです。病気だったようなことも特に書かれていないし、東京の合唱団で歌っていた人で７月にも演奏会に出ていたのに。
でも私は直接の知り合いでもないし、mixiだけの知り合いなので、それ以上の情報は知ることができません。
実際にお会いしたことがないから、まったく現実味はないのですが、やっぱり寂しい。
私がFacebookもしながら、mixiをやめないのは、こういう実際の知り合いではない人と友人になれるからです。
なんだろう。うまく言えませんが、現実にいる（その人はちゃんといるんですが）人じゃなくて、二次元とかテレビとかの世界というわけでもなくて、もちろん芸能人とかでもなくて、でもお互いに知っている人。私がここで書いている自分の日常のささいなことやいろんな感情や、もしかしたら現実の友達や家族には話さないようなことも知っている人。
mixiのマイミクって、そういう存在なんじゃないかなあと思うのです。
その１人が突然いなくなって、でも何ができるわけでもない。
それがSNSの世界なのかなあ、となんとなく思っています。