馬込文士村てくてく散歩

週末がこんなに好い天気なのはいつ以来だろう？
午前中は大好きな川瀬巴水さんの展覧会を観に、大田区立郷土博物館へ行ってきました。はじめて降りる西馬込駅から、先日、智さんにいただいた新しい靴でてくてくスタート。

最初は湯殿神社で道中の無事を祈願。小さな神社ですが立派な御神木の木漏れ日に癒されます。
続いて目的地の郷土博物館。大手の美術館とは違うシンプルな展示は逆に手が届く距離感で、美しい風景画を堪能しました。巴水は大田区縁の方で、郷土の愛情もそこかしこに感じます。４枚組のポスターまで戴いちゃう嬉しいサプライズも。
常設展示では大田区の産業史が見られ、海苔養殖や羽田空港など衰退と発展の対比が興味深かったです。

博物館では巴水の絵はがきの他、馬込文士村の解説冊子、マップを購入し、いざ文士村散策へ。ちなみに馬込一帯は高低差がとても激しい地域で、至るところに急坂が見られ、高台からは思いがけない見通しの良い風景にも出会えます。
聖アグネス教会から古径公園を回って臼田坂。バス通りをゆるやかに下って川端龍子記念館、今まで丸っきり知らなかったけど素晴らしい展示と建物でびっくりしました。近くの和菓子屋さんで聴いた龍子の奉納画の話しも面白かった。

そろそろお腹が空いてきて、無性に豚カツが食べたくて、豚カツ屋を探しながら池上通りを大森駅へ。駅の東口にある五郎のとんかつって店に飛び込んだら結構な繁盛店で、とんかつ定食と生ビールを美味しくいただきました。
大森からは電車でうとうと帰宅。半日ばかりの楽しい小旅行、知らない東京はまだまだたくさんあります。
【写真】川端龍子記念館