牝馬戦で頭を悩ませるのは、牝馬ならでは好不調の
乱高下なんですね。常に安定した力を発揮できる
牝馬ともなれば、その世代で確実に活躍し続けられます。
そういえる馬がいないのが、今回のレースの難しさですね。
第21回 秋華賞 (G��)
京都競馬場 芝2,000m ３歳牝 国際 馬齢
オークス馬シンハライトが故障で戦線離脱。
前哨戦のローズSで圧倒的な強さを見せつけた馬だけに、
この馬が出てこないとなると、他の馬から選びにくく
なってしまいます。
ここは桜花賞馬にチャンス到来かも。という気もするのですが、
その桜花賞馬のローズSがあまりにも心配をあおるんですね。
２歳女王のメジャーエンブレムはおそらくマイル路線に
絞っていくのでしょうし。
結果として、強い３歳牝馬の世代ではあったのですけど、
３強がそれぞれ主戦線から離れたり、万全では無かったりと、
この秋華賞に関しては不安要素ばかりが残されてしまいました。
1枠2番 ジュエラー
さてその桜花賞馬ですけど、さらに不安にさせるのが、
前走よりもさらに内枠に入ってしまいました。
桜花賞では外枠から大きく直線に向いて、
見事に差し切っての勝利でしたけど、前走のローズSでは、
最内枠というほどでもなかったのですけど、
馬群から抜け出せずに11着という結果。
これを馬群が苦手とみるのか、単に調整段階だから
とみるのかが難しい判断かと思います。
いずれにしても前走はだいぶ調子が悪かったことは
確かでしょうけど、果たして巻き返しがはかれるかどうか。
父は皐月賞馬のヴィクトワールピサですから、
やはり距離適性は中距離向きなのかも…。と思いますけど、
サンデー系は幅広く馬を輩出していますから、
それだけでは何とも言えないんですよね。
母系はダンテ系になるのでしょうか。
あまり日本にはなじみの少ない血統ですね。
はっきり言うとよく知りません。
ですが、母父のピストレブルーは、
サンクルー大賞の優勝馬ですから、母系をみると、
ステイヤータイプともいえる血統です。
牝馬二冠を期待したいところですけど…ね。
5枠10番 ビッシュ
主役級が手をこまねいているところを虎視眈々と狙っているのが
この馬です。とはいっても、この馬はオークスでは
3着でしたし、着外が無いんです。前述した牝馬にしては
安定感の感じられる馬。という気もします。
前走のパフォーマンスの良さも、枠順の良さもあって、
だいぶ人気上位になるのではないかとは思います。
父はディープインパクトですから、この距離は大の得意ですね。
ただ母系のアカテナンゴはどちらかというとステイヤータイプ。
とはいえ、G��6勝含む11連勝を成し遂げている偉大な母父
ですから、その底力は計りしれません。
重賞未勝利なのですけど、虎視眈々と…狙っていますね
4枠7番 ヴィブロス
悩むところなのですけど、紫苑S組はちょっと気になるんですね。
父はディープインパクト。母父はマキャベリアン(ミスプロ系)
ですから、けっこうスピード重視の配合ですね。
こちらは紫苑Sの2着馬です。こちらも重賞未勝利なんです。
紫苑Sのタイムをみると実力はありそうなのですけど、
気がかりなのはその重賞未勝利だという点。
重賞勝利がそれほど重要ではないのは、まだキャリアの浅い
3歳馬のG�気覆蕕任呂慮�方ですけど、この馬に関していうと、
重賞での負け方が着外にまでいってしまっていることが
心配なんですね。重賞のように強豪に囲まれてのレースになると、
少し気後れしてしまうのかも…。という心配がつきまといます。
メンタル面を鍛えてくれば、確実に実力はありそうですけど。
7枠15番 カイザーバル
個人的に気になるのは、この馬は桜花賞馬ダンスインザ
ムードの娘なんですね。そういえば、去年の今頃でも、
良さそうな馬がいるなぁ…と、少し気がかりな馬ではありました。
やっと出てきた♪ という感じもする馬です。
母がダンスインザムード。桜花賞馬でVマイルにも優勝。
安田記念は2年連続2着という名牝。
その母ダンシングキイ(ニジンスキー系)が偉大で、兄弟に
G�鞠呂�3頭という有名なダンス一族の生まれです。
ダンスインザムードは父がサンデーですから、
母系がサンデー系ということになります。
ムード自身は桜花賞馬で、マイラーのように見えるのですけど、
他の兄弟にオークス馬(ダンスパートナー)、
菊花賞馬(ダンスインザダーク)とどちらかというと長距離系の
イメージがするのがダンシングキイでした。
なのでダンスインザムード自体もマイラーだと一概には
いえなかったりします。
父エンパイヤメーカー(ファピアノ系(ミスプロ系))は、
フロリダダービー(米G�機�1,800m)で優勝したり、
ベルモントS(米G�機�2,400m)で優勝したりと幅広いです。
正直いって個人的な好みで応援したい馬ですね。
3枠5番 レッドアヴァンセ
こちらはエリモピクシーの娘にあたります。
エリモピクシーは大好きなダンシングブレーヴの子。
なので母系はリファール系(ノーザンダサー系)にあたります。
ダンシングブレーヴは凱旋門賞馬ですから、ステイヤー型を
匂わしますね。それよりも母エリモピクシーは、
リディル、クラレント、レッドアリオン、サトノルパンと、
かなり頻繁に重賞馬を輩出する隠れた名牝なんです。
レッドアヴァンセもそんな名牝の娘なのですから、
きっとどこかで大きな重賞を。と期待してしまいます。
父はディープインパクト。そしてその父の手綱をとった
秋華賞は最多の3勝を誇る武騎手が鞍上です。
何かしらやってくほしいなと期待を込めます。
フローラSで2着だった2枠3番 パールコードや、
ローズSで2着だった5枠9番 クロコスミアも、
名前だけは挙げておくべきかと思うのですけど、
今回はどれも決定打になれる決め手がないので、
本当に波乱の予感がします。もしかすると…
ものすごい馬券が飛び出してしまう可能性も…。
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