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2016年10月12日22:57

321 view

日本フィル横浜定期演奏会@321 コバケン&三浦文彰のベートーベン

2016.10.8 於:みなとみらいホール

(前半)
ベートーヴェン
 ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61

(ソリストアンコール)
エルンスト編曲
 シューベルトの魔王による大奇想曲

(後半)
ベートーヴェン
 交響曲第6番 ヘ長調 作品68<田園>


 指揮:小林 研一郎
 ヴァイオリン:三浦 文彰
 コンマス:扇谷 泰朋

今回はベートーベン演奏では安定して精緻な演奏を聞かせてくれる小林研一郎(コバケン)さんと、大河のテーマソングで一躍メジャー(もともと世界的コンクールの優勝などでその世界ではメジャーですが)になったイケメン三浦さんの共演。

期末決算対応で結構お疲れの体を引きずってみなとみらいまで心を開放しに行ってきました。

さっそうと舞台に現れた三浦さん、コバケンさんの優しく丁寧な前奏を受けて、軽やかでも粒立ちとメリハリのある弓さばきでコンチェルトを演奏します。それはまるで人が楽器を演奏しているのではなく、楽器が心地よく自ら鳴っているような・・・ここで不覚にもちょっとだけ寝落ち。主題の再現部で覚醒。ああ、もったいない。哀愁を帯びたメロディーに感涙しつつ時々意識を失うの繰り返しをしているうちにカデンツァ、終結部を迎えてしまったのでした。

アンコールも超絶技巧(なのかな)で「シューベルトの魔王による大奇想曲」
初めて聴いたのですがかなりのテクが要りそうな曲で、これは淀みなく完遂した演奏に素直にブラボーでした。


後半は田園。トイレを済ませ水を一口飲んで、今度は寝ないぞ、と決意して馴染みのメロディーに耳を傾けますがやはり時々睡魔が襲う。でも、いつもなんとなく聴いている「田園」が今日はかなり立体的とというか、曲の構造が俯瞰して分かるような演奏。「こんなに精巧に楽器の組み合わせ、メロディーの引継ぎ、小節中の強弱のメリハリが考えられているとは・・」やはりベートーベンが凄い、コバケンさんも凄い、と改めて感じられる演奏でだんだん頭が冴えてゆくのが分かりました。

特にオーボエとかフルート!!とか、管周辺がかなり丁寧で綺麗!

演奏後のコバケンさんのコメントでは「田園で咲き乱れる花々を消さないようにアンコールは無しで・・」という趣旨(だったと思う)でお客さんも納得でした。


先月のエリアでちょっと心配になった動員も(多分)完売の状態で一安心な夜でしたが、小林さんフリーク的な輩のフライング拍手にはかなり幻滅でした。(気持ちは分かるが勝手に心の中でやってほしい)
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