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2016年09月30日11:26

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パソ〇ェ批評「ウィッチズガーデン」

めっちゃ久しぶりにパソゲーを遊びました。
タイトルは「ウィッチズガーデン」。
うぃんどみるOasisの発売したほぼ読みゲーですね。

ストーリーは、日本の「風城」という不思議な街が舞台。
ここは観光都市で、様々な「仕掛け」によって西洋風ファンタジーを体験できる。「アバター」と呼ばれる役者たちが、魔女や騎士になり、魔法を披露したり、魔物と戦う姿を見せたり。観光客はその姿を見て楽しむのだ。
そんな町の高校に入学してきた主人公。
町に住む叔母の家へ居候することになるのだが、そこには「魔女」の女の子も同居していた。共同生活をしながら、新しい街に馴染んでいく主人公。
しかしこの街には、観光都市とは違う真実があって・・・

とまあ、こういう感じに進んでいきます。

「キャラクターについて」
うぃんどみるのゲームをプレイするのは3作目ですが、個別のキャラをしっかり作りこんでいるのはさすがです。
いろんな性格の人がいて、考え方も違って。そういうのを、作り手がきちんと把握している証拠といいますか。
ぼやっとした言い方になりますが、例えばヒロインと恋人同士になって周囲からひやかされる場面で、ただ照れるだけじゃなくて、それぞれのヒロインが違う反応を見せる。それがちゃんとそのヒロインの生き方、考え方に基づいている・・・といったふうに。

キャラ自体はいい感じなんですけど、攻略順がほぼ固定というのはどうなんだろうと思いますね。
まあ、演出的に、そうしなければならないというのは理解できますけど。
つまりメインヒロインと舞台設定に謎があって、それが核心になるため、メインヒロインの攻略は最後にしてもらわなければならない。だから脇役?ヒロインから順に・・・という次第なんでしょうけどね。
しかも、メインヒロイン「あやり」には何か謎がある・・・みたいな伏線をチラチラ見せられているのに、攻略ルートに入ることが出来ずに気付けば別のヒロインルートに入っている、というのは、やはりストレスです。自由選択のオムニバス形式が最高とは言いませんが。

「ストーリーについて」
ヒロインと魔女、魔法と街について謎があり、それが徐々に明かされていくという展開は面白かったです。
最終的には、ほぼすべての謎が公開されてスッキリしました。
ただ導入部が、ちょっとタルいのは致し方ないことなのかw
ぶっちゃけてしまうと、この街には本物の魔女がいて、本物の魔法がある、というところから物語は始まるんですが、その「スタート地点」につくまでにけっこうな時間がかかるんですよねw
そういう意味で「プレイヤーは気付いているのに主人公が気付いてない」状況がずっと続くので、ゲームがちっとも進んでいない印象すら受けます。
正直、導入部をやってて「ゲームやめようかな」と思ったくらいw
そこを乗り越えれば、なかなかに面白い展開や、かわいいヒロインが待っているわけなんですけど。
ストーリーだけで言えば「はぴねす!」よりも面白かったし「祝福のカンパネラ」より展開が速かったのでよかったです。

「ゲームシステムについて」
読みゲーなのでシステムも何もないんですが、上述した通り「ヒロインの攻略順はほぼ固定」なので、選択肢も「解放されたヒロインルートに辿り付けるかどうか」だけのものですね。そのスイッチの役割しかありません。

「グラフィックについて」
近年のパソゲーをやってなかったので衝撃だったんですが、立ち絵がぐりぐり動いてびっくりしました。
「はぴねす!」のときも立ち絵がぴょんぴょん跳ねたりちょこちょこ動いたり、ということはあったんですが、今作ではアニメーションのようにうつむいたり横を見たり、視線を逸らしたりと「立ち絵そのものがスムーズに動く」姿を見せられました。振り向いたときに髪がふわっとしたり。
これは素直にすごいと思いました。

「総評」
くどいようですが導入部さえ乗り越えれば面白かったと思います。
純愛系には定評のあるうぃんどみるだけあって、恋愛模様やその後のお楽しみまで充実してました。
話は逸れますが、うぃんどみるは数年前にクソゲーオブザイヤーにノミネートされた作品があったと思いますが、それもちょっとやってみようかな、と思いましたね。今後の作品も期待したいところです。
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