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2016年09月26日00:30

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プレイバックSF黄金時代#1ハーラン・エリスンと伊藤典夫の伝説>アメリカのSF誌は皆、少年向けでコミックブックの代わりの様な感じで日本では少年ジャンプ等と同じ位置にあるものだそうだ

マイミク・ZEPHYROSさんの日記

プレイバックSF黄金時代#1ハーラン・エリスンと伊藤典夫の伝説2016年09月25日21:00全体に公開 みんなの日記 13 view.




平成28年9月21日水曜日。新宿カフェ・ライブワイヤーにて。
話し手は翻訳家で評論家で作家の鏡明さんと評論家の高橋良平さん。本当は亀和田武さんも来られる筈が、熱を出されて欠席。
テーマに沿った話の中に昭和のSF界(?)やファンダムの話もして行こうと云う趣旨だったらしいが、ファンダム事情に明るい亀和田さんが欠席されてしまったと鏡さん、少々困り顔。その鏡さんは、わたしが御名前を知ったのは子供の時に読んだ亡き平井和正先生のジュヴナイル「超革命的中学生集団」(亡き朝日ソノラマのサンヤングシリーズ(「暁はただ銀色」とか「夕焼けの少年」とか「怪人オヨヨ大統領」等がラインナップだった))の登場人物としてだった。ヨコジュンさんが主人公で佐藤正明さんも出て居られた。つまり一の日会のメンバーで、鏡さんは宇宙塵の方にも顔を出された事はお有りだったそうだが「皆、真面目で笑い声が起きない」集まりだったそうだ。一方、一の日会は皆よく笑っていて楽しかったとの事で、後のファンダムにも通じるものが有った様だ。
そして、その次がヒロイック・ファンタジーの翻訳者としての御名前だった。

一方、高橋さんは最初に何処で御名前を拝見したか憶えていなかったが、スターログの編集をされていたと云う事だった。尚、鏡さん曰く鏡さんの周囲で最も偏屈な方だとか。スマホはおろか携帯も無く、パソコンも持たずテレビも無い方だと鏡さんは紹介されたが、テレビは実はお持ちだそうだ。「永井豪ちゃんから貰った。でもアンテナには繋げていない」との事で、只、DVDプレイヤーだけはお持ちで、そのテレビはDVDを見る為にだけ使用されているとか。(流石にわたしはパソコンはずっと持っているし、携帯も最近は持っているし、テレビは・・・デジタル仕様では無いので再生専用か・・・)

ハーラン・エリスンの人気について、二冊の翻訳を読む限りではアイデアはそれほど特異なものは無いので、確かに暴力性がエンターテイメントと云うより主流文学に近いのでその辺りでニューウェーブの流れからの人気なのかな、ぐらいの感じだったのだが、鏡さん曰く「作品の人気では無く本人の人気」との事。確かに写真で見るとジェームズ・ディーンなどにも通じる一寸ワルっぽいカッコ良さが有る。成る程そう云う事だったのか。本人は喧嘩が大好きで訴訟を何件も抱えている事を嬉しそうに語る人だったらしいとか。訴えたり訴えられたりと云うのを嬉々としてやっていたと云う事で、鏡さんが云うには出自がユダヤ人だとか、身長が154センチしか無いとか、そうした事も原因に成っていたのでは無いだろうかとの事。又、エリスンは大人向けの一般誌にも書いていたとの事で、確かに主流文学の匂いが強い。

ちなみに鏡さんが云うには、アメリカのSF誌は皆、少年向けでコミックブックの代わりの様な感じで日本では少年ジャンプ等と同じ位置にあるものだそうだ。道理で性や暴力に関して主流文学よりも遥かに奥手だった訳だ。

で、エリスンを最初に日本に紹介された伊藤典夫さんだが、浜松に居られて、全くの偶然だが浅倉久志さんも浜松に居られたとか。浜松には米軍の基地が在り、そこから流れて来るペーパーバックが情報源に成っていたのだろうとの事。伊藤さんの現在やお仕事ぶりなども存分に語られたが(懇親会の席上でも国書刊行会の担当の方が伊藤さんのご自宅へ行かれた時の話などをしておられた)、早川書房では伊藤さんのお仕事を一通り出版される企画が有るのだとか。社長が伊藤さんの訳を気に入っている為、ほぼ決定しているらしい。

業界ウラ話的なものも少なく無く、固有名詞もどんどん出て来たりするので此処に書けない事柄も少なく無かったが、兎に角面白かった。お客の半分以上が何処かの編集者か翻訳家と云うのは、テーマに依るのか、話し手に依るのか・・・早くも2回目が楽しみだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1955718620&owner_id=597544
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