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2016年09月24日22:46

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イラクでISISの船舶への攻撃加速 米軍など<ティグリス川がイラン側(北東側)、ユーフラテス川がサウジ側(南西側)を流れ、中流部の現在のバグダード付近で間が狭まり<最後に流れが一つのシャトル・アラブ川

ティグリス川・ユーフラテス川

西アジア、現在のイラクを西から東に流れる大河で、ペルシア湾に注ぐ。人類最古の文明とされるメソポタミア文明が形成された。

 ティグリス・ユーフラテスと一括されるが、並流する二つの河川であり、ともに現在のイラク国内を北西から南東に流れる。ティグリス川がイラン側(北東側)、ユーフラテス川がサウジ側(南西側)を流れ、中流部の現在のバグダード付近で間が狭まり、下流域は再び間が広くなって、最後に流れが一つのシャトル・アラブ川となってペルシア湾に注いでいる。この両河がにはさまれた地域が、ギリシア時代から「川の間の地域」を意味するメソポタミアと言われるようになった。ただし、古代メソポタミア文明の時代には、現在より海岸線は内陸にあり、二つの川は別々に海に注いでいた。現在は「二つの川」を意味する「アル・ラフダイン」といわれている。上流域の両河にはさまれた地域は「ジャジーラ」(島の意味)という。
 アルメニアの山岳地帯を源流とする両河は、たびたび大洪水を起こし、その下流に広大な沖積平野を形成した。それがメソポタミア平原である。この大洪水の記憶はメソポタミアの人々に語り継がれ、ギルガメシュ叙事詩(神話)となり、さらにそれを継承した『旧約聖書』のノアの箱船の伝承となったものと思われる。このユーフラテス川の下流にはウルクやウルなどの古代都市遺跡があり、メソポタミア文明が繁栄した。中流で両河の間が狭くなる地域にはかつてはバビロンが栄え、現在ではイラクの首都バグダードがあって、中東の中心地となっている。

ティグリス川
 現地ではダジュラという。アナトリア東部の山岳地帯を源流とし、東南に流れてユーフラテス川とともにメソポタミアの平原部を通り、ユーフラテス川と合流しペルシア湾に注ぐ全長約1900mの大河。古代は海岸線が現在よりも陸側に入り込んでおり、両河は別々にペルシア湾に注いでいた。ティグリス川は上流にはアッシリアの中心都市ニネヴェの遺跡があり、中流はアッバース朝以来の都バグダードの市内を流れている。

ユーフラテス川
 ティグリス川の南側を流れる大河で、同じくアナトリア東部の山岳地帯を源流として大きく蛇行しながらシリアを経てイラクに入り、メソポタミアの平原部を通ってペルシア湾に注ぐ、全長2800mの西アジア最長の河川。現在では途中でティグリス川と合流するが、古代には河口は別であった。ユーフラテス下流ではメソポタミア最古のシュメール人都市文明が形成された。ギリシア人が「エウフラテス」と呼んだので一般にユーフラテス川というが、現地ではフラート川(アルフラート)といっている。ユーフラテス川は別名「銅の河」という意味のウルドゥ河と言われる。それは都市文明を支えた青銅器の原料の銅がペルシア湾からこの河の水運で運ばれたからである。<小林登志子『シュメル』2006 中公新書 p.6>

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160924-35089484-cnn-int


イラクでISISの船舶への攻撃加速 米軍など

CNN.co.jp 9月24日(土)17時22分配信

) イランやシリアで過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の掃討作戦を続ける米軍主導の有志連合は24日までに、ISISが保持する船舶100隻以上を沈めたことを明らかにした。今月だけで65隻を破壊したという。

イラクはほぼ内陸国だが、国内を流れるチグリス、ユーフラテス両河川では船舶の航行が可能。ISISはこれまで戦闘員搬送や即製爆弾攻撃の実施などで船舶を用いてもきた。これら船舶ははしけ船、小型船やエンジン付き船舶などが含まれる。

船の使用はイラク軍が支配する地域やISISが従来利用してきた橋梁(きょうりょう)が有志連合の空爆で破壊された時などに行われる。また、攻撃用に船全体に爆弾が仕掛けられることもあり、今年7月には戦闘ヘリコプター「アパッチ」がこの種の船1隻を破壊したこともあった。船はチグリス川にイラク軍が新たに架けた橋の破壊が目的だったという。

有志連合はCNNに、イラク・バイジ近くで9月10日、船舶に乗船しているISIS戦闘員を標的にした空爆の模様を移したビデオ映像も提供した。

ISISの船舶に対する攻撃は過去数カ月間続いてきたが、その回数はここ数週間目立って増えている。9月14、16両日には50回以上に達した。

攻撃の頻度増加はイラク北部に位置するISISの主要拠点モスルの奪回作戦とも関連付けられている。作戦の本格開始は早ければ10月にも予想されている。ISISは防御戦術としてチグリス川を使った戦闘員輸送を試みているともされる。同川はイラク第2の都市であるのモスル中心部を貫き、同市を2地域に分断もしている。

モスル奪取作戦に関連して、ISISはイラク軍の進攻を遅らせるため橋梁の破壊を進める可能性も指摘されている。爆発物1000キロを積み橋破壊に向かう高速ボートの阻止は地上の即製爆弾に対する防御よりははるかに困難との見方もある。

イラクを歴史的に見た場合、両川の制圧は軍事作戦にとって極めて重要な要因となってきた。第1次世界大戦中、英国軍はオスマン帝国との戦いで小型の武装哨戒艇を両川に配備してもいた。米ワシントンにある戦争研究所の海軍問題研究者はイラク軍は河川戦闘には未熟なためそれだけ有志連合への依存が大きくなる。

この研究者は、ISISが多数の船舶を失ったとしても補充の方途には事欠かないと指摘。両川を利用している漁師、農民や他の住民から追加の船舶を奪えると述べた。
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最終更新:9月24日(土)21時10分
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーーー
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160924-35089484-cnn-int
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