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2016年09月23日12:41

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harmonia ensemble 第8回定期演奏会 柴田南雄 生誕100年記念個展

表記を聴きに、昨日、府中の森芸術劇場 ウィーンホールへ行ってきた。私自身、柴田南雄作品は、琴と共演していた女声合唱をかなり前に聴いただけで、今回ほとんど初めての経験だった。

全体的な感想では、こんな以前から形式にとらわれない合唱音楽があったとは・・・というのが正直な感じで、それを相変わらずの精度が高い合唱で表現していたharmoniaの演奏は、心を奪われたという感じ・・・実際に歌うとかなり難しい作品だとは思うのだが、それをさらっと演奏し聴いている方を引き込む手法は参考にすべき点が多い。

このプログラムの中で一番印象に残ったのは、シアターピース形式の萬歳流し・・・やはり特に素晴らしかったのは、特別出演されていた森さんの「才蔵」・・・ちょうど私は通路側に座っていたので、直接、目を合わせてニコニコしながらあの難しい語り(歌唱?)を聴かせていただけたのには感動した。やはり合唱とはいえ、聴く方を楽しませるのも重要な要素であると感じた。

そして、最終ステージの合唱曲「無限曠野」・・・とくにその中でも終曲の草野心平の詩による大白道は、メッセージ性が強くとても心に残る演奏だったと感じた。

1点だけ、少し残念だったのは横笛の演奏・・・私は特に日本の横笛の演奏に詳しいわけではないのだが、自分が自己流でやっていたフルートの感覚からすると、もう少し息が音になっても良かったのではないかと感じた・・・これは、もし日本の横笛は、あのようになるのが通常であるのなら、無視してください。
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