機械化 小松崎茂の超兵器図解 (アーキテクト刊 モダンメカニクス・シリーズ)
機械化とは日本の科学雑誌で、第二次世界大戦中の1940年8月から1945年春まで刊行
されました。図版の何枚かは
https://www.amazon.co.jp/ で公開されています。
ロケット爆撃機と称する架空の飛行機の図版には、空気取り入れ口が有り内部の
エンジンで圧縮機を駆動するので、イタリアのカプロニ・カンピニのジエット機を
モチーフにしている様です。元ネタが有るので荒唐無稽な兵器と言い切れません。
戦前戦中は情報統制されていた為に日本軍用機に関する情報は少なく、むしろ外国
から入った情報の方が充実していました。映画「ハワイ・マレー沖海戦」の製作では
軍の協力を得られず、特撮に使われた日本空母の模型はアメリカ空母を参考にしたと
伝えられています。(注:映画宝庫シリーズ、ヒコーキ・戦争映画より)
機械化の復刻版にイギリス海軍のサウサンプトン級軽巡洋艦、アメリカ海軍の
ヨークタウン級航空母艦の図版は載っていますが、日本の艦船は載っていません。
戦時中の航空雑誌
http://ehonkuruma.blog59.fc2.com/blog-entry-578.html
世界飛行機構造図集. 昭和16年版
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1109573
当時の書籍、雑誌に掲載された図版は、Flight、Interavia等、外国の航空雑誌の
転載に見えます。当時は版権が緩く無断転載でも無視、または容認されていたのかも
知れません。
表紙には勇ましい文言が載っていますが、八木アンテナ、英国の防衛システム等の
も紹介されているので、電波兵器の重要性が啓蒙されていた事が伺えます。
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