@320 2016.9.10
メンデルスゾーン
オラトリオ ＜エリア＞ op.78
指揮:大井 剛史
ソプラノ:半田 美和子
ア ル ト:手嶋 眞佐子
テノール:望月 哲也
バ ス:甲斐 栄次郎
ボーイソプラノ:野沢晴海
ソプラノ��:盛田麻央 ソプラノ��:高原亜希子
アルト��:小泉詠子 アルト��:池端歩
テノール��:田口昌範 テノール��:北嶋信也
バス��:浅井隆仁 バス��:石井一也
合唱：日本フィルハーモニー協会合唱団
コンマス:扇谷泰朋 ソロチェロ:辻本玲
2016秋季シーズンはメンデルスゾーンの神曲である「エリア」でスタート
豪華なソリスト陣と合唱団で大曲に挑みます。
旧約聖書の預言者「エリア」の物語というと少し取っ付き難い感じになるますが、短絡的に言うと信ずるものは救われるのストーリが預言者エリアを中心に迫力あり繊細である音楽とともにドラマチックに展開します。
中途休憩を挟むものの、前後半とも�技�間超えのため集中力の持続が課題と思っていましたが、いざ始まると一寸の隙も逃せないストーリー（対訳を読みながらなので結構忙しい）と変化に富んだ美しいメロディーの洪水で気を失う暇がありません。
序曲から涙ぐんでいたのですが、結局今回はほぼ2時間泣きっぱなし。ハンカチはビショビショで途中から脱水で喉が乾き、特に前半エリアが雨を呼ぶシーンのバス（甲斐さん）とオケ（辻本さんのチェロと真鍋さんのフルート）は美しすぎて寒気と鳥肌の連続でした。（後半のオーボエも良かったです。杉原さん留学してしまいましたが）
ソプラノも天使の少し線が細い感じが出ていてGood! 民衆や天使の叙唱（重唱）も素敵でした。合唱も安定しています。
「エリア」はCDでこそ、聴いてはいましたが、ライブで通しで聴くのは初めて。勿論設定された構成なんですが「曲の素晴らしさ」「演奏の素晴らしさ」「人の声の説得力」「ライブの臨場感」など幾つもの要素が上手く重なり忘れられない演奏会になりました。
人生は世界中にある優れた芸術に浸るにはあまりに短すぎると改めて感じました。まあ、なんにしても短いんですが・・・。
１つだけ気になったのは座席の7割を定期会員で支える横浜公演にしてはお客さんが少な目だったこと。こんな素晴らしいコンサートなのに空間と空席が勿体無いですね。来月は満席であることを祈ります。
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