「君の名は。」、いまだ満席状態が続いているらしいね。リピーターも結構いる模様。
感想とか評論とかちょいちょいネット記事で見つけては読んだりしてるんだけど、結構面白い。
特に批判派の意見として「面白いのは認めるが、これまでの新海作品の味はどーした」とか
「あの結局報われない感じの切なさが良かったのに」といった、かねてからの作品ファンらしい
感想に、なるほどそう思う人もいるのかーと感心した。というか、いかにもマニアらしいなと
思った(w
確かに、これまでの新海作品の代表格と言われてた「秒速5センチメートル」を観たら
まず、「ところがどっこい現実です!」と言うフレーズを思い出したもん(w
まだ未鑑賞なんだけど、「ほしのこえ」やら「言の葉の庭」もだいたいそんな感じの作品と聞く。
マゾヒ・・・ではなく、ハッピーエンド大好き派の自分としては、きっと趣味に合わんのだろうな。
今回の「君の名は。」大ヒットを思うに、やはり大多数の一般大衆はハッピーエンドが好きという
事の証明なんだろうし、自分もそんな一般大衆側の一人。
だからこそ新海マニア側から見れば「一般大衆に迎合しやがって」という気持ちを抱いた
んだろうなってのも分かる話(w
さておき、観た後、「いやー、いいお話しだった。」とホクホクしてた自分だが、後から思えば
確かに肝心な点でのツッコミどころがあって、意外と粗のある作品というのも事実。
ネットの感想の中に「この映画は、ただシチュエーションの面白さを追求した作品」という主旨
の物があり、「矛盾点なんかはあえて無視した感がある」という意見には激しく同意する。
【以下ネタバレ】
そのシチュエーションなんだが、ぶっちゃけ「時間のズレ」には早々に気付くだろって話。
普通に生活してれば、今が何年であるって事には嫌でも分かるだろう。バイトやらデートとか
スケジュール管理してりゃ、カレンダーとか見ないわけにいかないし。
とは言え、そこに気付いたらお話(重要なサプライズ要素)にならないからあえて無視して、
作っていったんだろうね。
でも、早々に気付いたとしても、それはそれで面白い話が出来たかも。
入れ替わり生活を続けていく内に、お互いに惹かれ合う事に気付くも、「時間のズレ」という
壁が立ちはだかる。そうしてモヤモヤした日々を過ごしているうちに、とうとう瀧が三葉が
既に事故で死んでいることに気付いて急展開・・・後は映画と同じ。
でもいいような気がした(w
あと、この「時空を超えてコミュニケーション&歴史を変えてハッピーエンド」なシチェーション
な作品、割と最近の過去にあるのよね。
自分も観てて、まず「あー、アレか。」と思ってしまった。
『オーロラの彼方へ』
こちらは息子が無線で過去に既に死んでしまっている父親とやりとりするお話し。
意外と知られていないようだけど、まさに主人公達が幸せになればそれでいい!
な、アメリカンなハッピーエンド至上主義作品(w
こちらも中々の感動モノの作品で、見比べてみるのもいいかも。
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