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2016年09月09日23:21

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大キレット挑戦その1 二千メートル登った先に見たものは

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登山を続けて行く上での当面の最終目標が剱岳である。
剱岳に挑戦する前に北穂→奥穂→前穂の縦走(済み)、大キレット踏破を経験しておこうと思っている。ちなみに西穂→奥穂縦走と北鎌尾根は行くつもりはない。
今回立てた計画が、新穂高から飛騨沢を詰めて、槍→南岳→大キレット→北穂と縦走し、天候と体力の条件がよければパノラマコースで下山するというものであった。このために張り切って岩場や長時間行動の準備を重ねてきた。

9月4日、夜11時すぎに堺を出発して岐阜を目指す。
台風12号の影響らしい大雨に降られながらも高速を乗り継ぎ、朝4時半には新穂高の深山荘に到着。少し仮眠をとってから出発の準備をする。

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6時前に出発。週間天気予報などではかなりアウトっぽい予報が出ていたのだが、意外なほどにいい天気である。

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笠ヶ岳もよく見えている。こりゃ案外イケるんじゃないか?

新穂高からは林道歩き。途中「夏山近道」と書かれたところへ入ってゆくと若干荒れ気味の登山道になるが、穂高平小屋で再び林道に合流する。
7時半に白出沢に到着。ややオーバーペース気味か?林道で歩きやすいからだろうか。今日はコースタイム10時間という長丁場の行程になる。後でバテないようにペース配分に気を付けていかなければ。

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白出沢より先はいよいよ登山道になる。とはいえとても歩きやすい整備された道だ。

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9時に滝谷に到着。はるか上方に厳めしい岩の鎧をまとった北穂高岳が聳え立っている。待っとけよ、明日はそこに行くからな!

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10時に槍平小屋に到着。カップラーメンを買って食う。
これからの行程を聞かれたので槍に向かって明日は大キレット、悪天候なら南岳に泊まって南岳新道からここに下りてくると告げると、場合によっては槍で停滞も視野に入れておくようにと言われる。明日の天気はそんなにひどいのか・・・。
槍平からいよいよ傾斜がきつくなってくる。ここらへんで徹夜の長距離運転の疲労が出てきたのか徐々にペースが落ちてきた。それでも2時間で千丈乗越分岐に着く。早いな。地図のコースタイムって長めに書いてあるのかな?

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上を見上げると稜線は濃いガスに隠れて見えない。うへえ。
高度を上げていくととうとうポツポツと雨が落ちてきたのでザックカバーを着けてレインウェアを着る。2900mあたりになると横殴りの雨になる。ホントやめていただきたい。

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稜線の上は雨と風の世界。稜線に上がるとすぐにテント場になり、割とすぐに槍ヶ岳山荘に着く。

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ズブ濡れになりながら着いた槍ヶ岳山荘。
水平距離14km、標高差2000mを休憩込みの9時間で登ってきたのがこれじゃ報われない。明日の天気予報も微妙な感じだが、晴れてくれることを祈りつつクタクタの身体を休めることにする。

その2へつづく
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