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2016年09月07日16:07

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天守物語 宇野亞喜良&山本タカト

紀伊國屋フォーラムでやっている、『天守物語』に行って来た。以前、草迷宮をやりましたよね?それの第2弾なのかな?

フォト フォト

今回は、宇野亞喜良氏と山本タカト氏の2人の絵の展示でした。泉鏡花の本に、2人の挿絵(とカラーの絵)が付くという豪華な本の原画展ね。
本を見てみたら、英訳してある方に、宇野氏のイラストが使われていた。なるほど、だから、宇野氏の方は洋風だったのか。
洋風の亀姫や富姫。朱乃盤坊は綱渡りをしていて、何処か道化師のようでした。対して山本タカト氏は和風の耽美絵。
改めて思ったのは、私は、本当に、山本氏が描く血の表現が好きなのだな・・・というコト。耽美的で美しい。これは、月岡芳年にも言えるコトだけれどサ。怖いという感覚より、「美しい」という思いが先に出る絵。

矢を射かけられ、流血して、刀を握る図書之助の美しいコト美しいコト。美しかったのだが・・・。「あれ?私、こんな人昔見たな?誰だっけ・・・・。あー!!大槻さんだ!ロン毛の大槻ケンヂに似てるんだ!」って思ったが最後、図書之助が全て大槻ケンヂに見えるというマジックにかかってしまい、後半、ちょっと笑ってしまいました。いや、ごめん。山本氏も大槻氏も。

あれだな。山本氏が好んでが描く美形は、一重切れ長三白眼なので、余計そう見えたんだろうな。あと、流血してたのも、その想像に拍車がかかってしまったのだろう。
私の中で、一重切れ長三白眼で、良く流血してる人って大槻ケンヂなんだな(笑)。
山本氏が、凄く美麗に大槻氏を描くと、こういう男性になるのかも知れません(図書之助の髪の毛にウェーブはかかってないケドね)

一重切れ長・・までなら、遠藤遼一(ソフトバレエ)でも良いはずなのですがね。
どうせなら、遠藤さんの方を引いて欲しかったよ、私の脳。大槻氏を引くから、笑っちゃって仕方なかった。嫌だよ、図書之助が『踊るダメ人間』とか唄ったら。(『BODY TO BODY』なら良いのか?と問われれば、それはそれで微妙かも知れない)

山本氏の描く富姫も亀姫も美しかったです。亀姫ちゃん可愛い。富姫と一緒に鞠で遊んでて可愛い。
舞台でやると演出家泣かせの、釣り糸で、朝露を釣るの場面も美しかった。でも、山本氏の絵では、侍女は、釣り糸ではなく、糸巻を持っていた。五色の糸巻。美しかった。

本は今回も買いませんでした。私、泉鏡花が、そんなに好きじゃないのね。勿論、嫌いではないし、読んではいるんですが、あくまで、私がブッチギリで好きな幻想小説家は、三島由紀夫、澁澤龍彦、稲垣足穂、中井英夫、赤江瀑なんだな。好みが分かりやすいですよね。

そういえば、最近、大槻ケンヂ氏は、中井英夫も好きってコトを知りました。何でも、小学生の頃、『虚無への供物』を読もうとして、流石に小学生にはハイレベル過ぎて挫折したらしいんだがな。これ、どうしてでしょうね?三島、澁澤、稲垣って行った人は、大抵、中井英夫にもハマります。タイプがこの3作家に似てるかって言えば、そうでもないんですケドね・・・。少年愛っぽさは、稲垣足穂に似てなくもないケドさ。足穂の方が、文体、作品の透明度高いし。

てなワケで、本は3000円でしたし、買わず、代わりに、山本タカト氏のポストカードセットと、宇野氏のポストカードを2枚買ってきました。宇野氏の1枚がね、謎なんだ。ウサギの可愛い絵ハガキで、アリスっぽいんで買ったのだが、この天守物語に出て来た絵じゃないみたいなんだケド・・・。もう1枚は綺麗な女の子の絵(多分、富姫)で、コレは、原画展示もあったんだけど。

山本氏の方は、私が好きな、流血図書之助の絵ハガキはなかったのですが、でも、ポストカードセット買っちゃった。

何か、香水作ってたり(本と香水のセットもあった)、色んなセットがあったな。

あと、山本氏の画集もあったケド、私が持ってる画集に、新しい物を何枚か追加した改訂版だったので、こちらも諦めました。4000円以上するしね。ゴスがプラスされていたのかな?

他にも、漆塗りの作品も展示販売していたな。絵は山本氏なのだろうか?美しかったです。11日までやっていて、10日にはサイン会もあるそうな。
お耽美さんは、気に入ると思うので、行ってみるのも良いのかも。
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