mixiユーザー(id:14506200)

2016年09月05日01:58

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子供を傷つけてはいけないは本当か。

 少子化の時代ですので、子供が大切にされるのはある意味当然なのですが、世の中の風潮として「子供を傷つけてはいけない…」という考え方が、一種の絶対的なものとして定着しつつあるように思います。

 著名な教育評論家の一人は、事あるごとに「子供は傷つきやすい」「子供を傷つけることに問題がある」と言っていますが、はたして本当でしょうか。

 確かに、虐待やいじめなどで理不尽に子供が傷つけられることは良くないことですし、あってはいけないことだと僕も思います。

 しかし、何か悪いことをして怒られたり、そうでなくても何らかハプニングが原因で子供が傷つくことは至って普通なことですし、それを乗り越えることに成長の糧があるわけです。

 悪いことをしてもいたずらに怒ってはいけないとか、例えば何かの競争に負けたり、自分が選ばれないで他の人が選ばれるような場面に遭遇した時まで、子供達に傷つけない過剰な配慮をすることは、あまり良いこととは思えないという以上に、子供の成長にとって良い影響を及ぼさない可能性が高いのではと僕は考えます。

 大人になればそれこそ、理不尽なことで嫌な思いをすることは多々あり、そういうことをクリアしていかなければ健全な社会生活を送ることはできないのです。

 就職しても、引き続き3割程の人が、数年以内に会社を辞めてしまうというデータがありますが、これも嫌なことに耐えられない、理不尽な思いはしたくないという理由が大半なはずです。

 子供時代は、精神的にも鍛えられる必要があり、もちろん自信を付けることも大切ですが、それと同じくらい打たれ強い心を育てていかなければなりません。

 普段は、明るくて楽しいお父さん、お母さん、先生や大人達で良いと思いますが、時に悪いことをした時は、子供達の心にしっかり響くように怒ることも大切ですし、何らかのことで子供が傷つく場面でも、必要以上にナーバスになって気を遣う必要はなく、また一つ鍛錬ができたくらいに考える方が良いはずです。

 この先の日本も、さらにグローバル化の波に押され、ますます厳しい社会になることが予想されます。

 そういう将来に、生きていくための健全な自信と、打たれ強い精神力をバランス良く作っていくことが現代の子育てのテーマになっていなければいけませんが、やたらにテレビ受けの良い前者ばかりがもてはやされていることには、相当な不安を覚えます。

 打たれ強い精神力は、子供のうちから少しずつ打たれなければ、出来上がるわけがないのです。
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