今日渋谷シアターイメージフォーラムで「人間爆弾「桜花」 −特攻を命じた兵士の遺言−」を観てきました。
監督:澤田正道
出演者:林冨士夫
太平洋戦争末期、ベニヤ板と軽合金で出来た機体にロケットエンジンを積んで敵艦に体当たりする特攻兵器「桜花」の攻撃部隊に所属していた元海軍大尉・林富士夫さん(昨年、93歳で死去)が当時を語ったドキュメンタリー映画です。
林さんは最初の特攻志願兵だったそうですが、出撃する機会がないまま終戦を迎え、部隊では出撃する隊員を選ぶ役目を負っていたそうです。
劇映画では、鬼のような上官が出撃兵に叱咤し、時には鉄拳制裁をする場面を見ることがありますが、少なくとも林さんが知る限りでは、そんな上官はいなかったそうで、命令を下す側も出撃する側も一体だったそうです。
これまでに、いくつか元特攻兵のドキュメンタリー作品は作られていますが、命令する立場の士官を映し出した作品は記憶になく、とても貴重な証言です。
林さんが収集した記録は筑波海軍航空隊記念館で公開されているそうです。
公式サイトURL
https://kamikazeouka.wordpress.com
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