僕が愛する、極私的名盤！！
今日は80年代！！
80年代といえば僕の個人的な見解としては、ヘビーメタルの隆盛と、THE STONE ROSESの登場、というのがトピックだと思っていて、以下の10選は見事にそれに沿ったものになっていると思います。
ヘビーメタルは僕が聴き始めたのは90年代だし、80年代は後追いなんだけど、大好きな名盤となると80年代の作品に行き着いてしまいます。
10選にあげた以外にも、IRON MAIDENやJUDAS PRIEST、METALLICA、MEGADETH、SLAYER、BON JOVI、DEF LEPPARDといったビッグネームは現在も元気に活動していて、80年代に発表した名盤はジャンルを問わずに多大な影響を与えています。
まさに、ヘビーメタルバブル、って感じだったんだろうなと想像するのです。
そんなわけで、10選です。
� �THE STONE ROSES」／THE STONE ROSES
ロックの新たなる扉をこじ開けた、記念碑的名作。
ロックがもともと持つ、反骨精神をアティテュードで示しつつも、それを瑞々しいくて美しいサウンドと、ポップでキャッチーなメロディ、聴き手を躍らせる軽やかながら力強いリズムで聴かせる、懐かしいんだけど新しい音を全編で繰り広げている。
決して作り込みすぎず、音と音の間に適度な間を作りながら、それが聴き手の耳に優しくも刺激的に響くのは、並大抵のセンスではなせない技。
どこか湿った雰囲気が、作品を覆っているのもうれしい。
�◆�ALPHA」／ASIA
スティーヴ・ハウ、ジョン・ウェットン、カール・パーマー、ジェフリー・ダウンズの、プログレッシヴ界の怪物4人が結集したスーパーバンドの2nd。
贅肉をそぎ落とせるだけ削ぎ落して、3~4分の楽曲の間に劇的な展開を魅せる見事な手腕を全編にわたって披露している。
見事なのはウェットンとダウンズのペンによる各楽曲の抜群のメロディで、メロディアスなロックの、まさに最高峰なのではないかと思う。
それをいかんなく盛り上げるハウの抜群のセンスあふれるギターと、パーマーのダイナミックかつ芸術的なドラムももちろん聴きどころ。
��「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」／HELLOWEEN
ドイツのヘビーメタルバンドが発表した、金字塔的作品。
ヘビーメタルが必要とする、劇的なメロディ、テクニカルなツインリードギター、爆発的な攻撃力と疾走感が、完璧といっていいほどに表現されている。
マイケル・キスクのハイトーンボーカルは、この作品の世界観を圧倒的なレベルな完成度に引き上げているし、カイ・ハンセンとマイケル・ヴァイカートのツインリードによるギターハーモニーも素晴らしい。
そして、この作品が後続の作品の追従を許さない孤高の存在である最大の要因は、インゴ・シュヒティンバーグとマーカス・グラスコフが生み出す、前ノリが気持ちいいリズムではないだろうか。
特にインゴの生み出す疾走感は、この手の音楽が最も必要とする勢いを生み出している。
ちなみに僕が持っているのは「Part１」と「Part2」が2枚組になった「完全版」。
というわけで、反則気味だけどここでのレビューは「完全版」のつもりで書いています。
�ぁ�Dr.FEELGOOD」／MOTLEY CRUE
80年代に全世界を席巻したヘビーメタルが到達した頂点といっていい名盤。
高品質な音質がもたらす耳障りの良さと、このバンドのもともとの魅力だった刺激的なファッション性が、絶妙なバランスで融合して、うるさいんだけど、聴き心地がいいという、相反した魅力が見事に存在する稀有な作品。
ヴィンス・ニールは特徴的な歌声で、時には叫び声をあげながら喧しく、時には色気たっぷりに、時には憂いをおびた優しさでカメレオン的なボーカルを聴かせる。
ミック・マーズのこの作品でのギターの音は、ヘビーメタルが求める最高品質のもので、まさに教科書的な音といってよく、そこから繰り出されるユニークなリフはこのアルバムを孤高の存在まで押し上げている。
ヘビーメタルに興味があるなら、まずこの作品を聴いてほしいと言ってしまっても過言ではないアルバムだと思う。
�ァ�TOTO �検廖�TOTO
ロサンゼルスの名うてのスタジオミュージシャンが集結して決しされたバンドの、80年代サウンドの決定版といっても過言ではない名作。
それぞれのミュージシャンのフレーズとサウンドは、この当時のポップロックのまさに理想形であり、その聴き心地の良さは最高峰。
そこで繰り広げられる各楽曲の圧倒的なメロディが、聴き手の耳を捉えて離さない。
代表曲だけではなく、すべての曲がシングルカットできそうな質の高さは脱帽である。
ボビー・キンボールをはじめとする、それぞれのボーカルも非常に素晴らしい。
�Α�ESCAPE」／JOURNEY
いわゆる産業ロックの代表格といえるバンドの、大ヒット作。
透明感あふれるサウンドと、溌剌としたロックンロールが生み出すグルーヴ、ハスキーなハイトーンボーカルが生み出す清涼感が全編にわたって繰り広げられている。
ニール・ショーンのツボを押さえたギターも、聴き心地の良さを駆り立てるし、スティーヴ・ペリーの歌うメロディも抜群。
適度な疾走感を生み出すリズム隊も、素晴らしい。
�А�FISHERMAN'S BLUES」／THE WATERBOYS
暗くて生真面目なロックで孤高の存在感を放っていた、マイク・スコット率いる英国出身バンドが1988年に発表したアルバム。
ここで聴かれるのはアコースティックギターにフィドルが重なる、アイリッシュな雰囲気の哀愁あふれる穏やかな音。
この音が生み出す独特の清らかさと、哀愁が素晴らしい。
わかりやすいロックアルバムではないが、ハマるとなかなか抜け出せないスルメイカ的な魅力のある作品。
それでもこのバンドが放っていた暗くて孤高の音は、そこかしこに聴かせて、作品に独特の緊張感を与えている。
�─�THE DREAM OF THE BLUE TURTLES」／STING
ソロ活動に入ったスティングが、最高のミュージシャンを集めて、表現したい音を詰め込んだアルバム。
その名うてのミュージシャンたちは、スティングが求める音世界を圧倒的な演奏力で確実に表現している。
その上で繰り広げられるスティングの歌うメロディラインが抜群。
この人もミュージシャンとしても、シンガーソングライターとしても最高峰だということが、このアルバムのいたるところで表現されていると思う。
��「THE GIFT」／THE JAM
モッズ、パンクの域では留まれなくなっていたポール・ウェラーの音楽性が詰め込まれたTHE JAMのラストアルバム。
ここで聴かれるソウルから影響された音世界が、ウェラーの正体で、そのおしゃれな音に包まれたメロディも非常に素晴らしい。
そして、THE JAMのらしさを形成していたのが、どこまでも前ノリで真っ直ぐなリズム隊だったということが、このバラエティ豊かなアルバムでもしっかり証明されている。
��「SOLITUDE STANDING」／SUZANNE VEGA
カリフォルニア州出身のシンガーソングライターの1987年発表の2nd。
都会的な冷たさと、アコースティックギターによる朗らかさ、彼女の歌声が生み出す暖かさが内在するアルバムで、どこか優しい雰囲気が支配的。
歌われているテーマは児童虐待など暗いテーマが多いも、軽やかなリズムとキャッチーなメロディでさらりと聞かせる。
ロックが持つ内省的で穏やかな一面を、鮮やかに聴かせる一枚。
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