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2016年09月01日17:47

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「いしぶみ」

29日は 「君の名は。」、

30日は 「蘇える金狼」 を観に行きました。


「君の名は。」、この日も最前列に幾つか空席があるだけのほぼ満席だった!
すごいな。
「シン・ゴジラ」はおじさんが大挙して観に行って 大ヒット。
こちらは若者がリピーターになって大ヒット。
観て思った。
これ細田のアニメ『時かけ』と一緒だ!
アニメ観ない人が観て 大感動する青春ストーリーなんだね。





「いしぶみ」、

1969年10月9日に放送された
広島テレビ製作のドキュメンタリー「碑」のリメイク。
昨年2015年8月1日に放送されたTV作品である。
監督は是枝裕和。
元の番組を知らなかったが、広島二中の悲劇については知っていた。
なんとなれば「セブンティーン」に特集記事が載ったからである。
今思えば それが69年だったのだ。
この番組は話題となり複数の賞を受賞したようだから
少女誌である「セブンティーン」(増刊号だった記憶がある)も
これを特集で取り上げたのだろう。
遺影の前での朗読劇―の体裁に舞台「この子たちの夏」を思ったが、
「碑」があったから「この子たちの夏」(初演85年)も生まれたのだな。
12〜13歳の男の子たちとその先生の“あの日”が朗読で再現され
あの日の経緯が判明した子どもの事情が語られるのだが、
13歳はあまりに幼く
全滅した生徒だけでなく 彼らの最期を看取った母や親族もまた
後に原爆により命を失ったのではないか…と思うと、
また、探しに来るはずの父母も死に 誰にも見つけて貰えず
誰とも判らぬ死者として果てた生徒の方がはるかに多かった…と思うと、
胸が締め付けられる。
13歳の子どもを殺すな!!と怒りが膨らむ。
松山善三の脚本(構成)は優しく柔らかな語りで
悲惨極まりない「○○くん」のあの日を紡いで行くが、
だからこそ
原爆が落ちるその瞬間までの“13歳の日常”が、
母が最後に見た後ろ姿が、最後に聞いた「いってきます!」の声が、
儚くもせつない輝きをもって迫る。
瓦礫とも見える沢山の木箱を組み合わせた装置が“川”になった時には
息を呑んだ。
これは優れたルポルタージュの成果であり
フランクルの「夜と霧」とセットで読まれるべき内容だと思う。
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