絶賛リポート執筆中のマメシバです。
時折mixiのつぶやきやツイッターで流れる読書メーターでお気づきでしょうが、
現在森鴎外をやっています。
『舞姫』キライ。主人公むかつく。
とはいえ、浪漫主義的な小説は好きです。
『舞姫』は留学中の主人公が貧しい少女を孕ませて捨てるというお話で(←名作台無し)
何度読んでも酷いとしか言いようがないんですが。
異国の街並み、金髪の美少女などが敢えての雅文体で描かれていて独特の世界観を作り、
ロマンティックな悲恋物語と言えないこともない。
私が空想的でロマンティックな創作物を好むのは、
辛くて大変な現実を受け入れるには世界に美しいところを探すよりほかないからです。
そういう意味で、ファンタジーは写実よりも現実的でなければいけないし、
そのためには構成力や技術力みたいなものが一際必要だと思います。
『舞姫』は浪漫主義小説の先駆けなのに、
完成度の高さたるやさすが森鴎外。
理知的なイメージどおりの技術力です。主人公マジキライだけど。
...さてそんな、好きと嫌いの間で行き詰ってる中、
山崎怠雅クインテットのライブに行ってきました。
http://www.taigayamazaki.com/music/
お知り合いのきんぐさんが参加しているのでよく行くんですが、
何度聴いても怠雅さんの曲は良いです。
ことばは空想的なんですが、音がとっても現実的。
爆音になればなるほど、ことば:音=空想:現実という対立が引き立つように聴こえて、
ああこれは視覚と聴覚を使った上質のファンタジーだなあと思うのです。
と、長年ライブに通っていていつも
「良かったですー」と足りない人みたいな感想しか言ってなかったので、
ちょっとがんばって書いてみました。
ついでにその後にオマケで演奏してくれた
らいむらいとのムライさんを加えたガロもよかった。
『時の魔法』も歌詞は素敵よね。
「時」の「魔法」よ?「めぐり逢ったことも 愛し合った日々も みんな時の魔法」て。
しかもそのあと「ラララン」て...帰ってきて!と思いますが、
このスケールの大きさは嫌いじゃない。
人は悲劇的なことが起こった後、
1.ショックを受ける、悲しむ
2.受入れる
3.価値観の転換(立ち直るなど)
のプロセスを経るもんだと思いますが
(リハ医学の権威、上田敏先生のお考えを参考にしています)、
『時の魔法』は、価値観の転換がもう宗教じみて突き抜けていてカッコいいなと思います。
...で、何が言いたかったんだっけな。
つまり、えーと、リポートが行き詰ってるってことと、ライブ行ってきたって報告でした。
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