クロードマックナイトWS
(1万字越えでmixi日記にハネられたので追記して前後編わけてアップします)
上位項目、ワークショップレポリンク集 2011作成
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1655513385&owner_id=1077509
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長野のアカペラプロモーター(そう呼んでもおかしくないと思う、本人は否定するだろうけどw)ゲルさん、こと、高木茂さんが、テイク6のメンバーによるワークショップ、という相当な無茶ぶりに「エイやっ」と応えてくれて実現した、アカペラワークショップ。いつもの逐次レポを3本立てでお届けします(音響しながらなので抜けを記憶で随時補う可能性アリ)。
1 松原ワークショップ(8月7日午前、40名強で受講)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1954632143&owner_id=1077509
2 クロードマックナイトワークショップ前半 <この日記
(8月7日午後、70名余で受講。松原アレンジで歌おう、クリニックのソロシンガー1人目まで)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1954649453&owner_id=1077509
3 クロードWS後半(8月7日午後つづき。ソロシンガークリニック2人目、バンドクリニック(上越教育大学【白米】24混 石田L栗林B)、全体質疑応答)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1954649601&owner_id=1077509
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昼食をとってウダウダしてる会場に、スルリと現れたクロード。見るからに格好良いオーラが。同時にWS内では軽いジョークも交えつつ親しみやすい雰囲気を、かなり意識して出してくれてた気がする。
主催者ゲルさんの挨拶、紹介ののちオモムロに語り出す。
(以下は、基本、コーディネーターとして同行のミチコさん(インターネット黎明期にテイク6ファンサイトを立ち上げてた伝説の女性、勝手にずっと年上だと思いこんでいたが、どうやら5,6歳年下、汗)の通訳の聞き書き、一部自分で聞き取れて書いてる言葉もあり)
アカペラ人生36年間。
17歳の時、大学で始めました。その頃は髪があって、マッスルでもなかった。趣味でやってたが数年後ショーケース(ミチコさん補足、アメリカでプロになろうと思って音楽関係者の前で演奏を見せたりすること)をやろうと思って大学の近くのテネシー州ナッシュビルにいってみた。会社にいってアピールした。自信満々なのでたくさん集まると思ってたら5人しか来てくれてなかった。でもその1人がワーナーブラザースの社長。ナッシュビルというとカントリーが専門で、ゴスペルなんて、と言われたが次の日に契約し、発売した1枚目アルバムが200万枚売れた。アカペラでプロになりたいなら、スキルとかだけじゃなく、いろいろな意味で常に準備万端でいられればいい。そうすればチャンスがきたら乗ることが出来る。5人のうちの1人、それを逃してたらこの場所に今いなかったかもしれない。
2曲歌います。(ミチコさんiPhoneプラスの音源を流して<ミニジャックが根本まで入らず焦るが、別の手持ちが入ってくれて助かる・・・・今回持って行ったシールド類、半分以下しか使っていないけど、余分を持って行ってて良かった)
ビゲストパートオブミー
これは1980年のアンブロージャーというグループのカバーを1994に出して大ヒットさせた。
次のは何度もきいて歌ってる大好きな歌、ドゥービーブラザース。
(よく聴くが曲名でてこず<どなたかフォローよろしく)
じゃあハッピーバースデイ、のデモンストレーションを(新井ベースほかの受講生選抜にリードはクロード本人)
やりなおし。聴かせる前にまずリードぬけてコードを確認しようか
一番はじめのコードを完全にハモっておかないとどうしようもないからね
4声デモ
なおしたいところがあるから譜面をみてやろうか
松原キーボード弾く
ミチコさん>>いま他人事で見てるけどデモのあとは1人ずつ当てて歌うからね
ベースの最後の音を一つ、半音でなく全音で下がるようにかえよう
アカペラではどうでも良いコードってのはない。1人間違えたら全体責任。
コーラスだけでゆっくり。テイク6でも部分的にスゴくゆっくり練習している。誰かキーボードで音を出していくと、すぐ違う音がわかって良い。
良くなったね。
コード全体を頭にいれると、どの音を担当してるかわかるから良いね
じゃあ頭から全員でもっとゆっくり。
良い、良いね。拍手!
皆さん譜面は読めますか?どこを変えたかわかりましたか?
だいたい自分のパートを覚えた人?挙手。だいたい大丈夫?じゃ全体合唱してみよう。
(受講者全員で歌う)
ぐれいと。じゃさっきとは別の選抜で歌うよ。
トップから2人、積極的にどうぞ。
アルトから2人、カモン!テナー!ベース!バリトン! キーボードの前に並んで。ソプラノが真ん中ね。バリトンはアルトの後ろ、ベースはテナーの後ろ。おれは後ろできくから。他の人は座って良いよ。
これは歌の練習じゃなくて、お互い聴く練習。 客席の後ろで聞きながら指揮をするクロード
アルトとテナー場所を変えてみようか。みんなで歌っていてメロディが浮き立つようにが一番大切。だから声は張るけどメロディより大きくならないように気をつけて。
じゃあ次はソプラノは声のトーンを落として歌って。そうすると自動的にほかのパートも落とすよね。さらに聴く練習です。「ここから大きく(指揮しながら)」ナイス、ベリーナイス。前に行くよ。
このグループは座って良いよ。ありがとう。
アレンジには簡単なのも複雑なのある。簡単でももちろん感情は込めて歌わないと。はっぴーばーすでい、ハッピーに歌わないと。すべてのパートが。メロディじゃなくても同じ感情を伝えるように歌わないと。ほかが悲しそうに歌ってたらハッピーじゃないだろ。悲しい曲ならもちろん皆が悲しそうに。
ビリーバブル
聴いてる側は歌ってる内容を信じることが出来るか。歌ってる側は信じさせることが出来るか。
簡単ではあるが同時に難しい。歌詞をよく理解しないといけない。歌詞がどういう感情を歌ったものかを読みとる必要がある。好きになってほしい人への歌なら、人生の中で一番良い日だ、って本当に思って歌って聞き手にそれを信じ込ませる。そのためには歌詞の意味がわかってなければ歌ってることになんてならない。節回しだけを練習してもそれは歌ではない。歌ってることで説得できるのが良いシンガー。節回しが良いシンガーの条件ではない。
次は各パート1人ずつで行ってみようか?
ソプラノパートを歌える男の人いますか?ファルセットでも良いよ?2人?3人きて。
アルトを歌える男の人?
テナー2人。全員男で歌ってもらいたい。
バリトンは?イケメン2人きて。
ベースは新井さんじゃない人2人どうぞ。
アルトは1人だから一緒に歌ってやろう。>>テナー、確認はほかはいらないね。じゃ歌おう
思い出せよ、メロディがよく聞こえないとダメだからな
立ち位置は、メロディ真ん中で他が挟む。最初の4小節。
では次はベースが真ん中の後ろに。
拍手
音色、声色を揃える。男声だとやりやすい。あるいは女声同士。歌いながらだと聞きづらいからアルトは彼1人にまかせて俺は後ろにいくよ。
アルトが1人、って大切だよ。アルトがお互いに聞けるように。和音構成にどの音も大切だから、お互い聞けるようにボリュームを落として。
聞こえてたね。耳で聞きあうことがアカペラ。パートが正しく歌うより、聴き合う、ことが大切。
超ゆっくりで歌ってみよう。
オッケー?ハッハッハー、アルト苦労してるけどイケてるよ。
テンポを戻すが、超、ハッピー、で歌ってみて。特にメロディが超ハッピーだから、それに合わせて歌ってみよう。(満面の笑顔)大拍手!
歌ってる内容が表現できてなければ、歌として間違ってるんだ。
はい、じゃあありがとう。次は女声だけでやりましょうか。
さっきの2人もう一回。アルト2人。
女声のテナーどうぞ。3人。
女声のバリトン、そこまで低くないから出ると思うよ。2人。
女声のベース?ベースだけ新井さん。サークルの大先輩なんで(ミチコさん早稲田なんだ<ってことは思ってたより相当若いんだな)。
パートで練習していこう。バリトンまで合わせようか。ゆーうーううー、別のアクセントつけよう。大げさに幸せを表現してください。ハッピーも。一個ずつスフォルツァンドで。興奮しすぎて走らないように。
次はベースも入って、ベースを聞けるようにベースを真ん中で円になろう。
いいね、じゃあ一列になって。客席に座って聴くクロード。グッジョブ。ありがとう。
同じ曲を違った組み合わせで聴かせました。
数人でやったのと同じように全員でも歌いましょう。
良かったけど、ではフレイバーをつけましょう。表現を変えたい。
ゆーうーううー、感情を盛り上げる。ゆっくりでやってみよう。
ちょっとバカっぽいけどま良いか。
メロディと違って動く旋律、対旋律、(松原、実際にはちがうけど)特にベースがしっかり強調して歌う。スタッカートで。
ソプラノの歌い方一緒にやってみよう。もっと大げさに、ハッピー!
アルト一緒に。ハッ、音短くて良いよ。
次はテナーだけで。ハッ、しっかり出す。バリトンも。音の輪郭をはっきり。強調して考えなくても出来るように歌って。1人だけとちがってバラツくのでより誇張して
アルト、テナー、バリトン 僕の手のサインを見ながら歌って。良くなった。
じゃあベース。クールにリズムを刻んで。
全員で、リードしっかり聴いて。
イエース!じゃ最初っから。ハッピーバースデイとぅ〜〜ゆ(クロードの一節に腰砕けるソプラノ陣)
すっかりゴスペルクワイヤに聞こえたぜ。
ちょっと変えただけで全然違って聞こえるだろ?アレンジに興奮するポイントを見つけてのせていく。楽譜は単に紙に書いてるだけだから。
クロードと歌おう、を申し込んだ人、前に出てきてください。テナー2人、バリトン1人あいてるから申し込んでない人どうぞ。アルトも。
最後のトゥユウ、切らずにリタードつけてみようか。
曲の主役はリード、ソプラノ。だから、リードのニュアンスにあわせて最後のグループでいってみよう。ゆっくり行くよ。(ついていかないので笑ってしまうクロード)
じゃあ最後は全員立って歌ってみよう。
倍くらい良かったよ。アレンジを満足させるくらい。馴染んだ。聞き手にも歌い手にも。身についてきて考えなくても出来るようになったね。は、っぴー、が自動的に。
なので、少しスローにして感情いれて
次は、ソロボーカルレッスンです。10分休憩いれます。
松本中心でポプラというアカペラグループ、そしてバンドでも南信中心に活動してます。クロードにレッスンを受けられる、と、緊張してますがよろしくお願いします。
ビューティフル。一つ質問、プロフェッショナル?アマチュアです。
人前ではどれくらい歌う?月に2回くらい。家では毎日歌ってます。
それが一番大切。だけど、家ではカラオケ、それとも弾き語り?両方してる。
人前で歌うととっても緊張する?緊張してたけど良かったですよ。
緊張してる時にはたっぷり息を吸ってくださいね。歌うブレスで、しっかり吸う。とくに低めのキーはたっぷり吸わないと。空気をたくさん吸って鳩尾でキープすることで表現が広がる。
出だしで聴いてる人を鷲掴みにしないといけない。そこで皆の注意を引きつける。
2フレーズ。良くなったね。
ピッチは問題ない。でもピッチの切り替えを、下顎きっかけで出来ると変わる。ちょっとアイーン気味でね。音圧を一つずつつけていく。プッシュしてアカペラで歌ってみよう。
いいねピアノと一緒に。イエイ!拍手!
次は高音域に上がってくるから、リズムをはっきりさせて音圧もしっかり。一つずつをプッシュプッシュ。
たくさん吸っておけばバリエーションが生みやすい。小さい音も。ジャストは上唇をアヒル口に、リフティングは上の前歯剥き出すくらいで。声を明るく保っておくと喉を引き上げなくても出るようになる。見た目は超不自然。練習は大げさに、本番はリラックスした筋肉で。頭が響かせるもので、口が
ピッチコントロールは好きな方で、通してみようか。(表情、手振りで雰囲気を伝えるクロード)イエース良いよ。
自分で違いを感じた? 体の使い方、それから息をあまり吸えていなかったことがわかった。
教える生徒の98%はまず息をたっぷり吸わせることから始める。
次は、リズム。しっかりとることが大切。ジャズによくあった声だから、幅のある拍の後ろの方でリズムをとるとジャズィになるから。今日は焦ってるからそうなのかもしれない。
普段は遅れ気味でとってるけど、合わせようとすると焦って頭打ちになる。
拍の前で歌うより、遅れて聞こえるくらいの方が良いから、歌ってみて。頭から止めるとこまで。
拍の頭にぶつけて歌うと聞き手も緊張してしまう。
次に、なんで選んだか聴きたい。
習い始めた最初から歌ってて、歌詞も涙が出る感じで好き。
好きな曲、はわかったけど、歌詞は一字一句よんでみた?翻訳で読んで感情移入しようとしてる。全体でも言ったけど歌詞は読まないとだめだよ。じゃすと、2.空間に二人っきり、というのをもっと想像しないと。感情しっかりこめて、歌ってみて。
グッジョブ!喉で歌わないようにしてみよう。あーあー、上唇コンビネーション。喉を締め付けて音程コントロールするんじゃなくて、上顎きっかけで音程を。ソフトに。息だけ、くらいに。それで、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、の強弱を(手振りで)ピッチが強弱で変わらないように。言葉は変えたけど、下顎のアイーンは変えてない。
音程が急に上がるところは、ジャスト、じゃなくて更に上を狙ってみる。歌おうと思った音より上に行ってソフトランディングさせる。下から狙うんじゃなくて上から行こう。目をおっきく開けてシャウトするくらいで良いよ。地声との境?地声でついてきて?リラアックス。上唇をつかんでみよう。
喉も口も開けて、明るく響かせることで音が前に飛ぶようになる。みんなでやってみようか。唇をあけるだけじゃなくて喉の奥の方をあける。キスがうまい男子、キスをするみたいに。
歌では実際はそこまで大げさでなくて良いが、練習でしておくと、効果的な使い方が出来るようになる。
下顎、上唇、上から狙う、ぜんぶ思い出して頭から歌ってみよう。
2番は感情を変えてみようか。
自分でどう思った?
思いを募らせる感じを想像して歌ってみたら情感が変わって面白かった。
歌詞の意味も大事だけど、このフレーズ、強調したい、というのを見つけるのが大切。歌詞をしゃべってみてください。じゃ僕の後に続いて言ってみよう。次は美しさ、ってイメージをしっかり運んでみて。ただ歌詞を知ってる、じゃなくて、別の表現、感情も乗せられるようにしよう。伴奏なしでそこをやってみて。
ちょっとしたことだけど、全く違って聞こえたよ。各フレーズで強調したい言葉を見つけて、聞き手を旅に連れて行こう。ピアノ付きで
ベストタイム、とっても重要、やってるけど、モア!
レッスンはこれで終わり。じゃあ通して習ったこと信じさせるように歌って。
通しで。(ジャスト2オブアスあとおいクロード、間奏スキャットいれ贅沢すぎ。鳥肌!)大拍手。握手。
プライベートレッスンをスカイプでやってるけど、こんな感じでいつもやってます。すばらしかったです。
(以下、後半に続く)
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