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2016年08月07日23:07

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釈迦ヶ岳 / 道迷いと熱中症でバテバテ山行

右股林道に備えて長時間歩くコースに行こうということになった。前鬼からの釈迦ヶ岳が往復で8時間ほどらしい。丁度いい。決定。
出発前夜。天気予報によると夕方ににわか雨の可能性はあるものの午前中は晴れそうだ。ただし気温が高くなるため屋外での作業や運動は控えるようにと気象予報士が言っていた。へー。高校球児とか大変やなあ。

8月5日、朝の3時半に堺を出て奈良へ向かう。R169をブッ飛ばし2時間半ほどで前鬼に到着。

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日本の滝百選に選ばれているという不動七重の滝を見学してから車止めゲートへ。そこから30分ほど林道を歩くと、役行者の従者である前鬼の子孫が集落を作って住んでいたという前鬼の里に着く。小仲坊の裏手から登山道に入っていくと、住居跡の石垣などが森の中に残っているのが見られる。

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涸れ沢を詰めていき、徐々に傾斜がきつくなってくると、木製階段が行く手に現れる。登っても登っても次々現れる階段地獄は、歩きやすいが超しんどい。

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小仲坊から1時間半ほどで両童子岩に到着。不動明王の眷属である矜羯羅童子(こんがらどうじ)と制多迦童子(せいたかどうじ)の2体だそうだ。高さは10メートルくらいだろうか。ちなみに、この岩によじ登って隣の岩に飛び移るというクレイジーな修行が存在するらしい。修験道あなどりがたし。

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五百羅漢。昔の人はあの岩塔群に釈迦の説法に耳を傾ける仏弟子たちの姿を見たのだろうか。

あともう一登りで奥駈道というところでルートミスをやらかす。
四角柱の標識の立っている沢に出て、赤テープの目印に従ってそのまま沢を上に詰めていく。ところがどうも様子がヘンだ。踏み跡ないし歩きづらい。
ルートはどこかと探し回るが一向にそれらしきものがない。GPSを確認するとどうもコースを外れてるくさい。沢の左岸へ登ればリカバリーできるかと思ったが、たどり着いたそこもどう見ても安全に歩けそうな場所には見えず、仕方なく下の標識まで戻ることにする。結局、標識の右側に正しいルートがあった。あのテープは一体何だったのか。せっかく快調に登っていたのに30分も時間をムダにしてしまった。

10時に太古ノ辻に到着。ここから大峯奥駈道に合流する。奥駈道はけっこう崖っぷちにルートがついていて、しかもこの季節笹が生い茂っていて足元が見えない。意外と危険である。しかも雨でも降ったのか笹が水分を含んでいてズボンの裾がボトボトになってしまった。想定外もいいところ。

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深仙ノ宿から釈迦ヶ岳への登りがしんどかった。稜線上なので夏の直射日光が容赦なく照りつける。まあ途中からガスが上がってきて日差しはマシにはなったが、意外と急登で思ったより長い。これが頂上かなと思ったらまだ先がある。もう次のピークが頂上じゃなかったら帰ろうと思いはじめたころにようやく着いた。

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11時40分、釈迦ヶ岳(1800m)登頂。頂上に立つ巨大な釈迦如来像は大正末期に強力が人力で担ぎ上げたのだそうだ。ゴイス。10分ほど休憩してから写真を撮ろうとしたら、上がってきた時には釈迦像の後ろに見えていた弥山・八経はもうすでにガスの中にお隠れになっており、これにはガッデムというより他なかった。

下り始めるとしんどさがさらに増してきた。集中力も続かなくなってきて、大きめの段差を下りる際に道端の木に寄っかかろうとしたら目測を誤って転倒してしまった。幸いケガはなかったが、まだ買ってそんなに経っていないズボンが破れてしまった。あ〜あ。
朝メシら時間が経っているのでシャリバテになっているのかも知れない。まあもうすぐ昼メシだから大丈夫だろう。
深仙ノ宿に戻り昼メシ休憩。これでシャリバテも解消するだろう。ところが。

太古ノ辻をすぎたあたりからいよいよダメになってきた。足が思うように動かない。ペースはガクンと落ち、集中力もぜんぜん保持できない。身体の内側に熱がこもり、じっとりと粘りつくような汗が噴き出る。あっこれアカンやつや。多分熱中症になりかけてるわ。
ひるねにペースを落としてもらうように言い、少しずつの水分補給をこまめにするように心がけながらゆっくり慎重に下りる。途中で飲み物なくなったらヤバイなとか途中でいよいよ歩けなくなったらクマに怯えながらビバークするのかなどと考えながら進む。登りであれほどイヤだった木製階段は下りでは大変ありがたかった。
結局コースタイム1時間半のところを2時間20分かけて小仲坊に到着。なんとか水も身体ももってくれた。ヘロヘロになりながら林道ゲートへ。ああ、エアコンってステキだな。文明って素晴らしいな。

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下山後は上北山温泉に立ち寄って汗を流して帰る。帰りの運転眠くて眠くて死ぬかと思った。
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