【クジャクとカラス】
とりたちが あつまって、じぶんたちの王さまを えらぶ ことに なりました。
すると、クジャクが、
「わたしは、とりたちの なかで、いちばん うつくしい とりです。だから、わたしを王さまに して ください。」
と いいました。
とりたちは それを きいて、
「なるほど、クジャクほど うつくしい とりはいない。クジャクを 王さまに しよう。」
と いいました。
その とき、カラスが、クジャクのまえにやって きて、
「クジャクさん、王さまは うつくしいだけではつとまりませんよ。もし、ワシが
おいかけてきたら、あなたは わたしたちを まもってくれますか?」
と たずねました。
よわい クジャクに、そんな ことが できるはずは ありません。クジャクは、だまって下を むいて しまいました。
※国をおさめる人は、ただ、りっぱだけではいけません。すぐれたちえと力がなくては、国をおさめることができないのです。
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