こういう記事を読むといつも思うのが、記者の教養も落ちたものだな、ってこと。8千人のうち350人しか回答していないのにそれから「半数が」ってのは明らかにおかしい。
記事の数値をそのまま信用するとこういうことですよね。
これではいかにも関わっている人の半数が、仕事が忙しいから虐待をしているようにみえるではないか→実際、賛否両論はあっても多くのコメントが仕方がないとか、そうであってはいけないとか返している。
8千人全員でも、全国の介護などに関わる人の全てではない。
ましてや、ほんの(あえていうが)全国の350人しか回答していないことをいかにもそうだというのは、まじめに一生懸命やっている人達に失礼ではないか。
ほんと、最近の記事で数値を扱っているものを読むと、書いた人は統計はおろか、算数もわかっていないのではないかということ。
逆にいうと、8千人のうち、350名が虐待は忙しいから起こると考えているのであれば、残りの7700名くらいの人は思っていないということ。
どんな仕事でも一緒だが、忙しいからへまをした、経験がないからへまをした、と決めつけるが、そうともいえないことが、種々の研究でも明らかになっているではないか。
そもそも、忙しいからリスクが増えるということはわかるにしても(手抜きをしてしまったとかも含めて)、虐待となると、少し違う要因ではないか?。
子育て大変だから虐待をするか?、それとは違う要因があって、教育とかその人の躾、もろもろの要因があるわけで。
なんだか、半数が忙しいから虐待をするということで、世論を動かす気持ちがあるのか、とか詮索してしまう。
もっというと、こんなに回答率が悪い調査は、本来、調査とはいえないのではないか。
まじめにやっている人をおとしめるような記事は、仕事のためかもしれんが、許されるものではないと思う。
■高齢者虐待「業務多いため」 介護従事者の半数超が回答
(朝日新聞デジタル - 08月04日 20:21)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4128199
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