ライブ備忘録１４０ ７月６日 田中茉裕、音沙汰、白波多カミン、山田エリザベス良子＠下北沢４４０

この日は、山田エリザベス良子さんのレコ発企画へ。まだ東京でワンマンをやる自信が無いからということで、企画になったそうですが、ザベスさんがリスペクトする人をちゃんと集めただけに、これはこれでいい企画になりましたね。

一番手は、お休み前の頃以来だから随分とお久しぶりな田中茉裕さん。復活して嬉しいと思ってはいたものの、ようやく見ることが出来たわけですが、さらにパワーアップした歌声に本当に虜にさせられましたね。荒々しくも真っ直ぐに歌い上げるライブには、涙が出てきそうになるぐらい、胸を揺さぶる波動がありましたね。体いっぱいに放つ、本物の魂の歌であるからこそ、激しく強く感じるものがある歌になりますね。

二番手の音沙汰というピアノとボーカルのユニットは、普段はバンドでやっているそうですが、他の３組と比べたらベテランなので、そのミュージカルばりな表現力でユニークな感じでカバーしたりとか、なかなか面白かったですね。

次の白波多カミンさんは全くの初見でしたが、文学的かつ哲学的な空気感を持つ歌、そして地元大好きさが感じる歌には、いかにも京都の人らしさが。そしてそれだけでなく、強い生命力を感じるようなパワフルな歌にハッとさせられるものがありましたね。その魂を感じる歌には、ザベスさんと似たような波動を感じるものがあって、気が合うのもわかるような気がしましたね。

そしてトリの山田エリザベス良子さんのライブは、新しいCDが魂を揺さぶるような乙女チックな歌がますます進化したということもあって、その素直な感情で綴られたするどい歌にはドキドキさせられるものがありますね。そして、この日はピアノサポートが付いて、その可愛らしいサウンドがますます華やかになったこともあって、トキメキさもあるライブになりましたが、でもやっぱりグサグサくる感が強いのがザベスさんの歌だなと。やっぱり、稀有な存在感があるなと思わせるライブでありました。